1人項垂れていると大丈夫か?と緊張感のない燐の声。

お前の方が大丈夫かと聞き返したいがぐっとこらえる。

ここまで俺を翻弄しておいて自分は呑気でいれる事に俺は少しだけ苛立ちを覚える。

そうか。俺が翻弄された分、燐も翻弄されてもらおう。

思ったら即行動。課題をやるフリをして俺はこたつに入っている足をぐっと奥まで入れた。

俺の足は燐の太ももに触れる。


「っ!?」


燐の体はピクリと震え、俺の方を見るが俺は課題をしている、

頭を横にかしげてまたみかんを一口。

意識がまたTVに移ったところで俺はまた足を動かす。

次は太ももではなく燐自身に触れる。

クニクニと足の指を使って挟むように動かす。


「ん、ふぁ・・・」


燐からやめるよう懇願の視線が送られるがそれも無視。

こういう時に鷲の目があってよかったなとか思ってしまう。

課題に視線を落としつつも燐の可愛い顔が見れるなんて最高じゃないか。

はっイーグル・アイがあってイー!うん。キタコレ!


「し、俊・・・もや・・・んあっぁ」


ぐりぐり触っていると指先が湿ってくる。

もうそろそろかな、とちょっと足の動きを強めた時ノックの音が聞こえる。

母さんがおはぎとお茶を持ってやってきたのだ。


「これ雪ちゃんからよ〜。って燐くんどうしたの?顔真っ赤よ?」

「な、なんでもないです。ハハハ・・・」


燐は慌てて両手で元気なことを証明する。

パンツの中の方がもっと元気だけどね、心の中で呟きまた足を動かす。

母さんは心配そうな顔をしておはぎとお茶を置いていった。

バタンとドアを閉めた途端、燐はきっと俺を睨みつける。


「俊!お前何すんだよぉ!しかもおばさんがいる前でも」

「元々は燐が誘惑するのが悪い」

「っはぁ?俺誘惑なんかしてねーし!それより足どけろよ!」

「どけるだけでいいの?」


燐はうっと躊躇う。

今までとは違い触れるか触れないか微妙な力加減で燐の自身に触れる。

既にそこはいきり立ち開放を待ちわびている状態。

ここで帰ろうとしても俺の家から燐の家は歩いて5分はかかる。

人目につかないという保証はない。









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テーマ「人外ファンタジー」
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