氷室という男は名前からも分かるように冷静沈着。
しかし、目的達成のためにはいかなる手段も選ばない。
勝ちたいと思えば無理やり仲間をねじ込んだり、好きだと思ったなら今こうやって体から自分のものにしていこうとしている。
「あああああああああ!!」
「気持ちいい?ねぇ、水無月先輩」
薬の効果が現れてくる頃に氷室は水無月のズボンと下着を脱ぎ捨て、慣らしてもないソコにバイブを突っ込んだ。
女とは違い自然に濡れるわけでもないソコは無理やり入れたせいで切れ、出血し床にパタパタと赤いシミを作る。
尻が燃えるように熱い、痛い、痛い、痛い。
薬の効果なんてなんのその。痛みだけが水無月の意識を支配していく。
目からつぅっと涙が溢れ、少しでも痛みから逃れようと頭を振る。
水無月の自身は勃つ所か萎えてへにゃりと頭を下げていた。
氷室は凶器のように刺さっているバイブを容赦なく動かす。
「ひっ!?」
「ふぅん・・・ココか」
クニクニと動かしていると一瞬だけ変化した水無月の顔を氷室は見逃さなかった。
その場所を重点的にバイブを使って弄ると痛いとしか言わなかった口から甘い声が漏れ始める。
「あァっあ、ああ、ひ、むろぉ・・!」
「大丈夫。そのまま体を快楽で任せればいいんだ。気持ちいいだろう?」
「やだぁっ!もうやめろよ!なぁ?」
「・・・俺はそんな言葉を聞きたいわけじゃないんだ、水無月先輩」
残念だなぁと耳元で氷室は呟き立ち上がる。
そしてそのまま扉の方に向かって歩き出した。
水無月は焦り、声を荒げて氷室を呼ぶ。
しかし氷室はその声に耳を傾けようとはしない。
「抜けよぉ!ひゃ、手も解け!」
「先輩がおとなしくなった頃に解きますよ。そのバイブの充電5時間あるんで、その後に来ます」
水無月の目の前が真っ暗になる。
誰が来るかも分からないこの状態で、1人バイブで犯される。
そして恐怖の対象であり唯一の光の氷室はおらず5時間も耐え切れるわけがないとそう確信しているから。
扉が開く。眩い光が薄暗い部屋に差し込んだ。
「氷室っ!」
「ああ・・・そうだ。忘れてました。そのバイブ、」
「!?ふっああああいあああああ」
「振動の強度ランダムなんです。弱くなったり強くなったり楽しめますよ」
中で蠢くバイブが振動を変える。
ジワジワと来るだけだったのが内壁を乱暴にぶつける。
新しい刺激に耐えていると、バタンと扉が閉まる音がした。
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