「いー声じゃねーの。お前は大人しく喘いどけばいいんだよ」

「うっせぇ、汚いの入れてんじゃねーよ。粗チンが」

「言わせておけばっ」


まだ中がきついとか、切れて血が出ているとかお構いなしに灰崎はがむしゃらに突く。

口を閉じたくても、それは灰崎が許さない。


「あっぐ・・・いっあっ!」

「嫌嫌言っておきながらも締め付けて離さないとか淫乱の素質でもあんじゃねーのか?」

「しっね!ひぃあああ!」


「黒子ー。お前水無月知らねーか?」

「水無月くん?さっきトイレ行くって言ったきり戻ってこないんです。カントクもカンカンで」

「!?」


トイレの向こうで聞こえる話し声。

一番聞きたくて、でも今一番聞きたくなかった2人の声。

灰崎はこれ見ようが無しに突き上げる。


「ひゃあ!」

「ん?なんか声聞こえなかったか?」

「いいえ。でもここトイレですし一応確認していきますか?」

「そうすっか」


来るなっ来るなっ来るなっ!

心の叫びとは裏腹に火神と黒子はトイレの扉を開ける。


「・・・いませんね」

「だな。んじゃ他探すか」

「ええ。そうしましょう」


バタン。

トイレの扉が閉じ、俺はひと安心する。


「あーあ。面白くねぇ。声1つ出せばお前らの関係は終わりだったのになぁ?」

「灰崎お前っ!あ、やっ!」

「嫌いな男に犯されて嬉しそうに蜜を垂れ流す男なんて誰も好きになってなんかくれねーよ。赤司もな」

「なんで・・・お前知って・・・」


目の前が真っ暗になる。誰にも言わずに気づかれずに思ってた気持ちをこの憎い男は知っていた。


「なんでかって?俺がお前のことがスキだからだよ。スキな男の事ぐらい分かってて当然だろ?」


思いと一緒に吐き捨てるように灰崎は俺の中で達する。


「可哀想な水無月。本当は赤司と繋がりたかったんだろうなぁ。だけど許せねーぜ?お前は俺のモノだからな」


ココも、ココも。

唇へ、心臓へ、グチャグチャな俺の中へ灰崎はキスを落とす。


「俺は、お前のことが嫌いだっ」

「はっ。上等だ」


睨みつけながらそう言うと、灰崎は鼻で笑って噛み付くようなキスをした。




(コイツと出会った事すら間違いだったのだ)

(既にその頃には捕まっていた)

(例え、この思いを告げる事ができなくとも、)

(お前には屈しない)



跪くぐらいなら、自らこの足を切り落としてやる




あとがき


らくー様リクの灰崎相手で主は灰崎が嫌いだけど灰崎は主が好きな裏でした。

関係図的には赤←主←灰。

大事なものを人質に揺さぶられるというシチュが管理人は大好きです。

この後もう一度探しに来た黒子や火神に見られて絶望の底へ落としてもいいし、写真撮られてこれからも関係が続いてもよし。

どう転んでも2人にはBADENDしかないような展開へ持っていくしかなかったり。

苦情はらくー様のみ受け付けます。

リクエストありがとうございました!









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