secret game/黒子・火神
「ん・・・・くぅ・・・」
「結城どうしたー?顔赤いぞ?」
「なんでも。ん・・・ねーよコガ」
なんでもない、と言われても明らかに誰が見ても変な歩。
顔を真っ赤にし、涙が眼尻に溜まり眉をハの字にして何かに耐えている。
手は常に腹部の方にあって腹が痛いのか?という木吉の問いかけに首を振る。
「(んなもん言えるわけねーだろっ!!)」
こうなってしまった原因の後輩2人を睨みつけた。
話の発端は昼休み。
珍しく黒子と火神が邪魔せずに悠々と弁当を食べきる事ができた素晴らしい日だった。
「あー今日のメシは上手かった!」
「いつもあの2人に邪魔されてるもんなぁ・・・」
「しかも木吉もいねーしよぉ。ゆっくりメシ食ってるお前の姿久しぶりに見たわ」
それもそうである。
毎日歩の右隣には木吉がいて、半分食べたころに2人もしくはどっちかが現われてスキンシップと言う名のセクハラをしてくる。
木吉もそれに便乗するようにやってくるから事態は大きくなり、いつの間にか予鈴がっていうのがお決まりになっていた。
今日はその木吉は病院へ、2人は用があるからそっちにいけないと朝練中に伝えてきた。
歩的にはどーでもいいわ!と毒づいていたが来ると来ないのとではやはり心の余裕が違った。
「トイレ行ってくるわ」
「おー行ってら」
「トイレに行っといれ!キタコレ!」
「伊月〜。お前いっぺんトイレに流されてこいやぁ」
伊月のいつものダジャレもほどほどに歩は席を立つ。
2年のフロアにあるトイレを使おうと曲がった所で4本の手が歩の体を掴んだ。
「わっ!?」
「先輩ちょっとついて来てください」
「別に取って食いはしないんで」
耳元に聞こえたのはさっき噂をしていた2人で、ずるずると人気のいない反対校舎のトイレへと連れて行った。
トイレの個室の一番奥に歩を押し込み、洋式トイレの蓋に座らせ、ズボンとパンツを一気に下ろす。
「てめぇら何しやがんだ!」
「ちょっと先輩の我慢する姿を見たいなって思いまして」
「というわけで脱がすぞ、です」
「えっちょや、やらめぇぇぇぇぇぇー!!!」
と、笑顔で小さなローターを持つ黒子と体格差がある火神に歩は押し負けた。
中にローターを仕込まれ違和感を残したまま5限目、6限目を受け部活をしているのだ。
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