「小銭もったかー」
「うーっす!」
「よくばっても55円以上は入れんなよー」
「うーっす!」
「いい返事だ。諸君、じゃあ」
ガラガラガラ
日向とカントクが鈴を鳴らし2回おじぎをする。
真白たちはその後ろで後を追うように2回おじぎをし、2回柏手を打ち、もう1度おじぎをする。
「(皆が健康で過ごしますように)」
「なー皆なんて願い事したんだ?」
帰り道小金井は唐揚げ串を片手に後ろを振り向く。
「皆が元気でいられますように」
「もっとバスケができますようにって願ったぞ俺は」
「俺はIHで優勝できますようにってお願いしました」
降旗がそういうと福田たちも俺もそう願った!と笑いながらお互いの顔を見合う。
「ダァホ!優勝なんぞ神に願わなくたってすんだよ。お前らはむしろスタメンに入れるようにとか言っとけや1年!」
「はいっ!」
日向は1年トリオに向けて指を指し言う。
それと、と付け加えるように明後日からの練習2倍なと死刑宣告をつげ、前にいる伊月たちの元へと走っていった。
「くっくどぉ〜どうしよ〜!」
「お前らの責任だ。俺は知らん」
1年トリオに泣きつかれるが真白はその手を払い除ける。
「腹へったな。なんか食って行くか」
「この前のお好み焼き屋はどうだ?木吉行ってないし」
「いーわね。そうしましょ」
和気あいあいと話している先輩たちを一歩後ろで真白は見て笑う。
「どうしたんですか、真白くん」
「いや・・・皆で一緒っていいなって思ってさ」
「ふふふ。真白くんからそんな言葉を年始早々聞けるだなんて僕は嬉しいです。さっそく皆にメールしなければ」
「まっ待て!恥ずかしいからやめろ!」
黒子の想像を上回る携帯を打つスピードに圧倒されながらも真白は携帯を奪う。
がすでに送信完了の画面に移り変わっていて真白は項垂れた。
「黒子!久遠!行くぞ!」
「あ、はい。今行きます」
黒子はまた真白の手を握り走り出し、先輩の後を追った。
(よし皆改めてあけましておめでとう!)
(食べながらでいいから今年の抱負いっちゃうわよー!できなかったら勿論全裸で好きな子に告白!)
皆で一緒が嬉しい、なんて
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