黒子はあまり食べ物に関心を持たない。

固執してもマジパのバニラシェイクぐらいだろう。

しかし、カントクの調理指導もとい試食会から黒子は1つの食べ物が食べたいと思うようになっていた。


「先輩。僕先輩のご飯食べたいです」

「はぁ?」


黒子はもう日課となっていた#歩#のお尻を揉みほぐしながらさらっと言う。

歩はその手を叩きつつ黒子のいきなりのお願いに驚いていた。

何を言い出すのかと言えば自分の手料理を食べたいとかいったい何が起きたんだと心の中で呟く。

叩かれてもめげずに黒子は歩の尻を力強く揉みながら耳元でささやく。


「先輩が料理作ってくれないなら桃尻練乳がけでいいですよ。この場で食べれますし」

「ごめんなさい。明日のお昼から休みだから作るんで許してください」


歩は全力で拒否し、明日家へ黒子と火神と木吉を呼ぶことになった。

2人の話を聞き耳たてていた火神と木吉は俺も俺もと歩の元へ駆け寄より言ったのだ。

くらりと目眩を覚えて、今のこの状態を脱したいべく来いよ、と言ってしまったのが運のつき。


「おーうまそうだなー。でも正直俺は結城のウインナーの方が食べたい」

「誰がボークビッツだごら!木吉食わせねーぞ」

「それは困る!」









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