皆さん。この光景を見て何か気づかないだろうか。
「んーシロちんまだねよーよー」
「いや、待て紫原。起きろ。お前の体小さくなってるぞ」
「ったく俺が気持ちよく寝てたのに・・・ってなんだこりゃ」
「なんだこりゃはこっちのセリフじゃボケ」
赤司の家に無理やり泊まらされて、腰が砕けるほどヤられた次の日。
目覚めたら腰痛の原因の6人の身長が縮んでいた。
ト●ロ超えをしていた2人も厨ニ病もホモデルも影薄も王者も全員が全員小学5、6年生ぐらいの身長になっていた。
着ていたTシャツも今じゃ膝丈のワンピースだ。
顔もどことなく幼い顔つきをしている。
真白が呆然としている中、歩は枕元にあった携帯で写メを撮っていた。
「えっこれどういう事っスか!?」
「こんな体では人事を尽くせないのだよ・・・」
「わーお菓子が大きく見えるね」
「元にどうやって戻るんだ、テツ?」
「僕に言われても知りません」
十人十色な反応が見られるが全体的に落ち着いている。
流石変人の集まりと言われるキセキの世代。
そんな変人の集まりの主将は1人幼い顔立ちがもったいないほど顔を顰め、考えていた。
変な事考えてないといいけどと真白と歩は心の中で呟く。
「赤ちんどーする?今日は休みだからいいけど明日には俺と赤ちん帰っちゃうわけだしさ」
「俺たちも部活なのだよ」
「これじゃ撮影にだっていけないっスよ!」
「お前ら煩い。僕だって今考えているんだ。騒ぐな」
流石に王者でも原因は分からないようで、赤司の頬には冷や汗が1粒流れ落ちる。
皆が慌て出す中、1人青峰はベッド横に転がっていたローションを広いニヤリと笑う。
「なあ。俺らがこんな風になる前にやってた事ってなんだ?」
唐突な質問に皆の動きがピタリと止まる。
真白と歩は顔を引きつらせ、痛い腰を抑えつつ少しずつ6人と距離をとる。
赤司は青峰の言わんとした事を察したのか逃げようとしている歩の足を掴む。
「ひっ!?」
「なるほどね。僕とした事が見落としていたよ」
「・・・そういう事ですか」
「こういうのも新鮮だよね〜」
赤司の一言で他の4人はピンと気づき、ニタリと笑った。
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