「涼太はこういうときによく働いてくれるよ」

「はっ美味しいところだけとって食おうだなんて悪人だな、お前も」

「それはお互い様だろう?」


真白は緑間の一口で呆気なくダウン。

顔を真っ赤にして肩で息をする姿は情事を思い出させる。


「あやや。真白弱いのか」

「これは新しい発見ですね。可愛いです。写メ撮りましょう」


黒子はそんな真白の顔と全体をとって毛布をかけてあげ、歩の手を引いて赤司たちの近くへと行き、酒をまた飲んだ。


それからしばらくした頃。

真白はゆっくりと起き上がる。

ようやくお目覚めかと赤司が呟くとのろのろとこっちへやってきて、歩の方に倒れた。


「わっどうしたんだよ、真白!?」

「んー歩・・・抱っこ」

「えっえっ!?」


当事者の真白と被害者の歩を除いた6人はその光景に目を見開き、すぐに笑う。

受け身同士が肌を刷り寄せ合うほど可愛いものはないなと赤司が呟きそれに賛同する。

あまり人に甘えるという行為自体をしない真白の一面を見れただけでも今回の集まりの収穫はあったという事だ。

2人の様子を酒のつまみのように見ていると、ある変化が起きる。


「あっ」

「ん?歩どうした?気持ちいい?」


抱っこしている時に真白の手が歩の敏感になってしまった乳首に当たる。

その声に横腹をペタペタと触れながら起き上がる。

今にでもキスできそうなほど顔が接近し、真白からチュっと歩の唇へキスをした。


「歩可愛い・・・」

「真白酔いすぎ!寝ろ寝ろ!」

「やだ。もっと歩といる」


剥がそうとしてもうまく剥がせない。

誰か助けてくれとジっとこっちを見ている6人にSOSを歩は送る。

赤司はヤレヤレと言っているかのように立ち上がり真白と歩を剥がし、真白の耳元に囁く。


「真白。もっとイイ事教えてあげようか?」

「・・・イイ事?」

「そうだよ。俺たちと一緒に歩を可愛がってあげよう」

「真白!?」









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