※この話では未成年の飲酒表現が見られますがけして促すような目的ではありません。
お酒は20歳になってから!
ほろ酔い注意報!/キセキ
「真白っちー!歩さーん!お酒持ってきたっスよー」
「は?」
「黄瀬、お前なんて・・・?」
久々に全員で集まれるし、誰もいない黒子の家に行こうと決まったのはつい昨日の事。
各々手土産を持ち寄りつつ黒子の家のリビングへと集まっていく。
撮影で遅れた黄瀬はその1時間後に重そうな袋を片手に下げてやってきた。
中身はお酒。
「黄瀬お前俺らの年わかってんのか?」
「もちろん、未成年っス!でもいいじゃないっスか。たまにだし。帝光の時もたまに飲んでたんスよ。ねー」
「たまにね。でも涼太ちょっと量多すぎないかい?」
「マネに頼んだらこんなに買ってきてくれたんスよ。あの人期間限定とかに弱いから」
見ると缶にはほとんど期間限定とか季節限定などと言った言葉がかかれていた。
それはおいておいてだ。
酒は20歳からと法律で決められているにも関わらずまだ20に満たない人間が飲む事は頂けない。
真白は黄瀬の頬をつまみ、固くもやらかくもないソコを引っ張る。
そんな2人を見ながら他の6人は笑って、酒を一口もう一口と飲んでいた。
「まあいいじゃーん。明日お休みなんでしょ?今日ぐらいハメはずしてもさ」
「っハメ外しすぎて次の日桃井に怒られたのは誰だったか?紫原」
「しっしらなーい」
なにも聞こえないよーと紫原は耳をまいう棒で塞ぐ。
そんなやり取りをしているせいで、真白は背後に近づく何かに気づかなかった。
「・・・久遠」
「ん?緑間どうしたって・・・ふ、うっ・・・んっ」
緑間は真白の肩をひっぱり、自分の手に持つ酒を一口自分の口に含みそのまま真白にキスをする。
拒むことのできない舌を介しながら真白の口内には少しぬるくなった酒が入っていく。
思ったより量があるせいか吐き出すこともせずゴクリと喉を通らせてしまった。
はじめて飲む酒の苦味に真白は眉を潜める。
「緑間くんはキス魔になりますからね、酔ったら」
「げっマジかよ。尻フェチな上にキス魔とか最悪じゃねーか。つーか黒子お前も酔ってんだろ。ベタベタ触りすぎじゃ!」
歩の隣にちょこんと座る黒子は無表情な顔のまま歩の太ももなどを触る。
視線は真白たちに向いているものの明らかに手は歩へと向いていた。
青峰と赤司はその一歩離れた所で悪代官のような顔をして2人の様子を見ていた。
→