「ま、今を楽しめばいいじゃんか。どうせ明後日には敵同士だ」

「ん・・・」


歩は真白の肩に手を当て、紫原に掴みかかる青峰とその様子をじっと見ている黒子の様子を見て笑った。

黄瀬の洗い物が終わった後にプレゼント交換をした。

真白には黄瀬から、歩には青峰から送られた。

開けてごらんと赤司に言われ2人はためらわずに包みを開ける。

するとそこには、


「・・・!?」

「ゴ●ブリぃぃぃ!!!!」


真白には小さな白いローターとローションのセット。

歩には女性の黒い下着の上下セットが包まれていた。

思わず真白は箱を落としてしまい、歩は下着を掴んで青峰の顔に投げつける。


「涼太と大輝も中々のものを選んだね・・・」

「そういう赤司くんは猿轡ってどんだけSなんですか」

「紫原、ホイップクリームは今使うものだろう」

「だってー思い浮かばなかったんだもーん。というか黒ちんの方が鬼畜でしょ。双頭バイブとか」

「折角なんでネコ同士でも楽しめるようにと思っただけです」


残りの人たちがプレゼントを開けていく。

真白と歩が用意したもの以外はモザイクがかかりそうな物ばかりだった。

猿轡にオナホ、双頭バイブ。そして紫原のホイップクリーム。

見る見る2人の顔が青ざめる。

逃げ出したくても両側は黒子と赤司が逃げ出さないようにガッチリ固めていた。


「ってめぇら謀ったな!」

「謀ったなんて酷いなぁ。美味しい料理と楽しいセックス。それが僕たちが2人に送るおもてなしさ」

「いらねぇー!!マジでいらない!ゴ●ブリそれ返すからな!」

「っ黄瀬もこれやるよ。俺いらないし」


机に箱をすっと置く。

しかしそれを黄瀬たちは許さなかった。


「折角のプレゼント無駄にしちゃうんだ?へぇ・・・真白と歩はそんなに白状な人間だったんだ」

「白状で結構。つーかお前らこんなのどこで買ってきたんだ!通販かっ通販なのかっ!」

「あーそれ森山先輩がしてくれたんスよ。快く引き受けてくれてあとこれもくれたんス」

「あぁぁぁぁ森山さぁぁん!!」


まさかの裏切り!と歩は頭を抱える。

真白は落ち着けと歩を励ますが、正直自分もそれどころではない。

いかに捕まらずに逃げ出すか。

今はそれで頭がいっぱいだ。

黄瀬は森山から渡されたという小さな袋を出す。

そこには色とりどり、薄さそれぞれなゴムの詰め合わせがあった。


「まあこれは今はいらないっスよね。2人も中に出されるの好きだし」

「っちげぇ!お前らが勝手に出すんだろうが!ゴムつけやがれ!」

「ゴムつければヤってもいいんですね、先輩。じゃあ黄瀬くんゴム下さい」


隣から、正面から猛獣の目をした男たちが立ち上がり、2人に近づいた。









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