「花宮痛い痛い!」
「・・・」
強く掴んだまま引っ張られる手首は青痣になっている。
がそんな事に構う暇なく、家の中に入り玄関で結城の服を全部脱がす。
バスケをしている割には筋肉が少ない結城のしなやかな体が顕になる。
「っ何するんだ!寒いじゃねーかよ!!」
「ん?ああ悪いな。今温めてやるよ」
寒いと鳥肌を立たせ肩を抱く結城の背中を押して風呂場へ向かう。
そしてシャワーの蛇口を捻って冷たい水を出し、そのまま結城の体に当てる。
「あああああ冷たい!花宮ぁぁ!」
「ふはっ。すまんな、手が滑った」
口だけの平謝り。
寒い、冷たい!と叫ぶ結城の叫び声をBGMにボディーソープを泡出て力任せに結城の体を洗う。
黄瀬が触っていた肩に横腹、高尾が触っていた腕や指、首筋、緑間が触っていたケツ・・・全身をくまなく真っ赤になるまで洗う。
「いったぁ!花宮ぁ・・・やめっ!」
「ん?寒いってか?ほらあっためてやるよ」
40度ほどに水の温度を上げて体に当てる。
極限にまで冷たくなった体では適温のお湯でさえも灼熱に感じる。
「熱っ熱いぃぃぃ」
「冷たいたら熱いたらうるせーよ」
嫌嫌と結城の体は抵抗する。
愚かでムカつく半面、もっと嫌がれと思っている自分がいる。
満足するまで体を洗って、バスタオルで体を包む。
そのまま部屋へと向かい、ベッドに乱暴に落とす。
「っ何しやがるんだ!」
「はぁ?何しやがるって消毒に決まってんだろうが。それより結城」
「なんだよ・・・っぐぅぅ!!」
起き上がろうとする結城の肩を押してベッドに縫い付け細い首を手で掴み絞める。
突然のことで頭が回っていない結城は手足を使って抵抗を見せる。
「お前は誰のものだ?」
普段より低めの声で結城に問いかける。
少しだけ首を絞める力を弱め喋れるだけの余裕を作る。
眉を潜め口をパクパクしながら小さな声で結城は言う。
「はぁ、な、みやの・・・ものぉ」
「じゃあ何故あんな風に他人に触らせる?」
→