アポなし訪問ノーサンキュー!/黒子・赤司
秋口になって暗くなるのが早くなってきた午後5時すぎ。
「やあ。歩」
「どうも。先輩」
「・・・帰れ」
体育館の整備とカントクのスポーツジムの都合によりまるまる2日部活が休み。
見慣れた水色と憎い赤色が笑顔で家にやってきた。
ドアを勢いよく閉めようとするが、それは黒子がすかさず足をドアの間に挟んだため叶うことができず。
無理やり押し切って家の中に入ってきた。
「っち。なんで来たんだ、2人も」
「たまたま僕のところも休みだったからね。こっちに帰ってきたらテツヤが歩の所へ向かうって言ってたからついて来たんだ」
「久々に休みなので先輩とイチャイチャしようかなって思って」
「そうか。黒子お前と俺はそういう関係じゃないだろ?ふざけんなよっ。あと赤司もついてくんなよ!親御さん心配してるだろ!」
何がイチャイチャしようだ。むしろお前の頭の中はモザイクだらけだろ。
カバンの中に変なものが入ってるのぐらいまるっとゴリっとお見通しなんだからなっ。
赤司・・・?と苗字呼びした事であか、征十郎の機嫌がすごぶる悪くなる。
あ、やっべ。丁重に帰らせるつもりだったのに地雷踏んだ。
「ちゃんとおば様に連絡してあるし、おば様から僕の家族へ連絡が行ってるさ。むしろ歩をよろしくって言われたよ?あと・・・ね」
「マミィィィなにしてんだよ!何年下に任せてんだっ!つか征十郎何か仕組んでただろ!?」
「別に何も。本当にたまたまだったんだよ、たまたま」
「あの・・・そろそろ上がってもいいですか?寒いです」
「そうだね。じゃ、行こうかテツヤ」
「っおおおおい家主の権限は無視か!」
我が物顔で靴を脱いで上がる征十郎とそれの後ろにつく黒子。
あ、ヤバイ。今部屋に上がったらエロゲつけっパだし、ちょうどCG画面だった。
あああああああああちょっと待って!タイムタイム!
さくらちゃん、タイムのカード貸してェェェェ。
「おじゃまします」
「ああああああ」
時すでに遅し。
部屋の場所を十知してる征十郎は迷うことなく俺の部屋に入る。
ああ・・・終わった。
征十郎にも隠していた俺の二次嫁たちが・・・ああ・・・
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