「くっそ甘・・・」
「美味しいでしょう?」
帰り際、もう1つシェイクを奢って欲しいと言われもう1つ奢る。
誕生日プレゼントがシェイク2つだなんて安い買い物だ。
それよりも物欲があまりない黒子からおねだり自体珍しい物だったので新鮮な気分だった。
口の中にはまだバニラの香りが広がっていた。
「そうだ。燐先輩今日家寄りませんか?今日両親遅いんです」
「あぁ?なんでまた・・・」
「まだ先輩からシェイクしか頂いていませんから」
僕にシェイクをぶっかけて舐められたりそういうのはありきたりなんです。
これからの時代は僕がぶっかけて舐めたいんです。
あ、中に入れてそのまま突くのもアリですよ?もちろん僕が突く側で。
そう言った黒子の顔は雄そのもの。
思わず身の危険を感じた俺は歩みを止め、後ろへ向き引き返そうとしていた。
「燐先輩」
「えっ・・・わっ!?」
強い力で体を引っ張られ、偶然にもあった路地裏に引き釣り込まれる。
突然の事で抵抗する事なく再び唇を奪われた。
ただしマジパに居た時よりも長く濃厚なキス。
バニラの香りがまた口の中を犯す。
チュクチュクと水音が耳をも犯し、腰の力が抜けてくる。
制服を握りしめてようやく体が支えられていた。
「っはぁ・・・はぁ・・・」
「ふふふ。先輩、どうします?行きますか、行きませんか?」
「この野郎、こんな風にして放置かよ。鬼畜」
「心外です。僕はただ先輩の意向を聞いてるだけですから」
そう言っておきながらも制服の上着の間を縫ってシャツ越しに乳首やら横腹を触るコイツはなんだと聞きたい。
シャツ越しの微妙な刺激でもゆるゆると俺のモノは勃ち上がり始める。
返事は1つしかない。
「行けばいいんだろ行けば」
「上から目線ですね。まあいいでしょう。家に帰ったら沢山シましょうね」
「お前明日も部活だって忘れてるだろ」
これから訪れるであろう甘ったるい空間に俺は吐き気を催しながらも、自分の本能には負けてしまった。
黒子は俺が買ったプレゼントもといこれから使われるであろうバニラシェイクを大事そうに片手に持ちながら、空いた手の方で俺の手を握り意気揚々と帰って行った。
(っ冷たっ甘っ!)
(辛抱ですよ。どうせ先輩の熱であったかくなりますから)
(無理無理無理!)
(とか言いつつココ勃ちっぱなしですよ)
燐先輩のバニラシェイクがけ美味しかったです。
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