花宮は残りのチョコを俺の中に入れていった。
チョコは直腸に入れられてドロリと溶けていく。
その感覚が気持ち悪くて眉をひそめた。
「なあ、水無月知ってるか?」
「はぁ・・・んっ何が?」
「薬って血管に直接か粘膜から吸収するのが一番効果的なんだ。座薬とか舌下錠とかな」
あ、これはヤバイと思った時にはすでに遅し。
花宮は遠慮なく指でぐるぐる中をかき回すもんだからチョコが溶ける速度が早く。
それに比例するように俺の粘膜が少しずつ薬を吸収していった。
「あ、はっぁ・・・んん」
「美味しいか?」
「マズいに決まってんだろっああああ!」
「ふはっ下の口は優秀だなぁ。うまいって言って俺の指離さねーの。ほーら分かんだろ?」
グチャグチャと空気を含んだ音が部室に響く。
チョコの甘ったるい匂いと、精の匂いが渦巻いて気持ち悪い。
何より中が痒い。
早く、掻いて欲しい。
今は理性やプライドを捨ててでも快楽が欲しかった。
復讐?そんなものチョコを食わされた時に全部捨てた。
「はな、みや・・・も入れて」
「入れてください花宮様、だろ?」
「っ・・・さっさと入れやがれ麻呂眉様!」
誕生日を忘れてたのがいけなかったのか、
それとも復讐を考えたのがいけなかったのか、
全部が巡り巡って大変な事になった事だけは分かった。
だからこそ終わったら今度こそ俺の拳という名のプレゼントをくれてやる。
「ひぃぐぅ・・・あっひっ!」
「ふはっチョコのせいでキモチイーわ。お前もわかんだろ?」
でも、今はこれで許してやろう。
今だけな!今だけ!
誕生日だから寛大な心が許してるだけだから。
(古橋・・・?何立ち止まってんだ?)
(花宮と水無月がおっぱじめちゃった)
(今日の部活は中止。立ち入り禁止とでも張り紙はっとけ)
(おー)
愛100%チョコ
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