おまけ
修復を終えたのはもう夜が明ける頃で。
俺は眠気をこらえながら登校、学業をこなしていた。
カラフルズとはもう合わないだろう。
そんな確信の元、古文の先生の暗号じみた解説を聞いていた。
「水無月ー!なんか白い制服のヤツらが呼んでるー!」
放課後。クラスのヤツに言われて校門に行くと昨日会ったカラフルズのうち2人。
黒子と赤司が立っていた。
「なんのようだ?」
「昨日は本当にすみませんでした。止めなかった主将の僕の責任です」
赤司は深々と頭を下げる。
黒子もそれに続いて頭を下げた。
校門でカラフルな頭(しかも白ブレザーと目立つ)が一般平凡生徒に頭を下げる姿を全校生徒に見られていていてもたってもいられなくなった俺は2人を連れて家へと向かった。
「で、こんな醜態を晒してしまったわけだがそんな事をしてまで来た理由は?」
「・・・僕と黒子は霊感があります。妖、ではなくても霊で困る事があるんです」
「つまりそれを助けて欲しいと」
「はい。昨日迷惑をかけてしまってコレと虫が良すぎるのはわかってます」
赤司と黒子の目は真実を物語っていた。
こんなに真剣な目をされちゃ断るわけにもいかねぇな。
「分かったよ。できる限り協力する」
俺は今になってあの言葉を撤回すべきだったと心底思っている。
「なぁ水無月サン。あれどうやって出すんだ?」
「俺にもできますかねっ」
「知るか!」
ちょくちょく3人であっているのが視えない4人組にバレいつの間にか俺はカラフルズに囲まれるようになっていた。
式神を出せだの、結界だせだの煩い煩い。
「赤司・・・お前これ狙ってたか?」
「まさか。これは計算外ですよ」
赤司は笑う。くっそ。やっぱり中学生は好かん。
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