・小ネタのkrk×結界師を長くしたヤツ

・設定等は小ネタを覗いてください。




夜の烏森学園。そこは力を求めて訪れる妖の宝庫。

生徒は完全下校時間以降学園に近寄ってはならない。

この決まりはこの学園の生徒だけではなく近隣の市民にも行き渡っている事である。


「結!滅!」


そんな夜の烏森の地を駆けている少年少女がいた。

彼らは結界師と呼ばれ空間支配術・・・すなわち結界術を使用する術者の事を指す。

烏森の地はそんな彼らに守られている。

ひときわ目立つ紅一点の雪村時音。


「っけぇぇぇぇつ!」


力任せに妖をねじ伏せる墨村良守。

そして、本日の物語の主人公である灰色を纏う少年。


「方位!定礎!結!」


水無月燐。


「燐!あっちから力の気配だ」

「おっけー。じゃ行くぞ!」


相棒の狛犬、蛟と共に目指すは校門。

いざ来てみるとそこは穴だらけになっていた。


「うひゃ〜。これ誰が治すんだよ・・・」

「燐たちだろ?」

「わかってるけどさぁ」


もうちょっと大人しく暴れてくれればいいのに。

そう思いながらも逃げてしまった妖の痕跡を頼りに走り出す。

その時妖とはまた違う感覚が俺を襲った。


「燐!あっちで人間の匂いがする!お前ちゃんと結界張らなかったのか!?」

「キチンと張ったさ!」

「とりあえず妖は時ちゃんたちに任せて俺たちはそっちに行くぞ」

「がってん承知!」






 




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