俺のか、彼氏の高尾和成はHSだ。
ハイスペックともハイパーサドとも呼べる。
あのキセキの世代の1人緑間真太郎とまともに話し合えるぐらいコミュニケーション能力は高い。
部活のバスケ部では1年生なのにレギュラーで公式試合にバンバン出ている。
俺はというと頭で入学した非力で一般的に草食系男子と呼ばれる部類。
運動は可でも不可でもなく。
友達も数えるぐらいの狭く深くがモットー。
そんな正反対とも言える俺たちは男同士ながらも付き合っています。
「・・・っふぅ」
「もー。燐ちゃん声我慢しないでって言ったでしょ?」
「うるさ・・・ひゃ!」
今日は高尾の誕生日で、高尾の家で高尾の家族と一緒に祝って、家族が寝静まった頃から始まったこの情事。
女みたいなこの声が嫌でいつも声を出さないように我慢する。
だけど高尾はそんな俺の行為が嫌いなようで。
「おと・・この喘ぎ声なんて・・・んんん・・・キモいだけだって・・・ふぁ」
「分かってないなぁ〜。燐ちゃんだからイイんだよ」
だからもっと喘いでよ、と高尾は腰を動かす。
肌と肌が触れ合うこの行為は数え切れない程高尾としているせいで俺のイイ所は全て高尾が知っている。
だからそのイイ所を重点的に突く。
「あぁっ!」
「ふふふ。ようやく声聞けた。我慢しなくていいんだから」
獣のように四つん這いになって後ろから突かれる。
ずっとそこばかり突かれるせいで頭が強い刺激でマヒし始める。
支える手も足もガクガクで叱咤しないと崩れてしまう。
もう一度口を閉じようと頑張るが、ドSな高尾は閉じようとする瞬間ばかり狙って突いてくるものだから声がダダ漏れだ。
「た、高尾ぉぉ・・・も、無理ぃぃ」
「えー。燐ちゃんもう?」
運動部の高尾と帰宅部の俺では体力にも差があって。
すでに俺の体力はなかった。
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