リンの背中を撫でながら俺はじーっとリンの姿を見る。
元々双子設定だから姿形は変わらない。
ちょっと女っぽいレン、でもまかり通るぐらいだ。
「どうするの?マスター。リンこのままなの?」
「私男の子のままなのかなぁ・・・」
2人は心配層に俺を見る。
そんな目で見られたって俺には何もできない。
こいつらのマスターなのに俺は無力だってことがわかる。
「俺だってわかんないんだ。ごめんな。リン、レン」
とりあえず2人をぎゅっと抱きしめる。
あどけない14歳の小さな体。
「っ・・・ん」
ポンポンと背中を撫でていると胸に痺れるような刺激。
いつぞかの事を彷彿とさせる物足りない刺激。
「レ、レ・・・っン」
「燐って本当可愛いよね」
「可愛い声〜。レンこんな声いつも聞いてるの?いいなぁ」
ガツンと頭を殴られたような衝撃が走る。
俺の頭は状況が処理しきれていない。
「ごめんね、マスター。実は私自分で男の子になったんだ」
「ホントリンは演技うまいよなぁ〜。付き合ってた俺の方が笑いそうになったよ」
リンが自ら男になった・・・?演技?
「私ね。マスターとレンがシてる事知ってたの。私もマスターの事愛してるのに仲間はずれって酷いじゃない?」
だから私マスターの事気持ちよくなってもらうために男の子になったのよ、とリン。
リンに知られていた、その事実を聞いて迫る羞恥心で顔が赤くなる。
そんな顔を見てリンは満足そうに俺の唇にキスをする。
キスされた時のリンの顔は獲物を狩る雄そのもので。
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