楽しい修学旅行が終わって受験生の俺たちが待っていたのはテスト三昧な日々。

そして部活生であるアイツ等にとっては最後の大会の予選が始まった。

捜査もなくトレーニングも程よく切り上げて俺は市営の体育館へと足を伸ばした。


「やってるやってる」


適当な場所に座ってアイツ等の試合を見守る。

今日は赤司は出ていないようだ。赤司以外の奴らが得点を決めていく。

緑間と青峰が主軸となって得点を決めていく。

その2人の要になるのはパス回しの黒子。

特に青峰と黒子のコンビネーションは抜群。

アイツ等との1on1では負けた事はなかったけど2on1では流石に負けそうになった。

2人で1つ、そう言っているかのようなコンビネーション。

だけど今日そのコンビネーションがおかしかった。

青峰は黒子からパスをあまり貰わず1人で攻めている。


「アイツ・・・」


よく見ると青峰だけじゃない。黒子以外の奴らの動きがおかしい。

まるで1人で戦っているようなそんな錯覚を覚える。

チームがない。団結がない。

2年生ではまだあったあの楽しいバスケ、がなくなり始めていた。


「整列!120対27で帝光中学校の勝ち!」


いつの間にかトリプルスコアで勝敗は決まっていた。

コートからアイツ等が出て行く時に赤司は俺を見つめにこりと笑う。

『控え室に来い』そう口だけ動かしてコートを出て行った。


「・・・・」


俺は1つため息をついてアイツ等がいるであろう控え室へと向かった。









 




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -