1週間後、退院して学校に登校した。
生徒中の視線は痛いほど突き刺さる。
ある程度は覚悟をしていたので視線なんてなんのその。
俺は隣のクラスに向い黒子を呼んだ。
「真白くん。学校ではお久しぶりです」
「ああ。話があるんだ。いいか?」
「話ですか」
俺たちは屋上へ向かう。
今は授業中で誰もいない。いても青峰ぐらいだろう。
屋上の柵に腰掛けて黒子と向き合う。
「なあ、黒子。高校決めた?」
「いいえ。まだです」
「そっか。じゃあちょうどいい。誠凛ってとこに行かないか?」
「誠凛?」
「ああ。去年新設したばっかの新しい学校でバスケ部もある。そのバスケ部に入ってアイツらをぎゃふんと言わせよう」
黒子はいつもの無表情を崩しキョトンとする。
「え、真白くんもですか?」
「ああ。黒子に協力する。検査も訳あって半年に1回になったしバスケ部に入るよ」
「そうですか。真白くんもいるなら百人力ですね。よろしくお願いします」
こうして俺と黒子の進学先が決まった。
アイツらもバスケでの推薦をもらった。
赤司は京都の洛山、紫原は秋田の陽泉、青峰は桐皇、緑間は秀徳、黄瀬は神奈川の海常へ。
皆がみんなバラバラに進んでいった。
「皆別々っスね。黒子っち真白っちと一緒でいいなぁ〜」
「うるさいのだよ、黄瀬。真白も真白なのだよ。お前だったら秀徳に行けたのに」
「久遠とバスケしようって思ってたのにテツずるいぞ」
「役得です、役得」
「白ちん・・・今度会うときはご当地まいう棒持ってくるね!」
「次に皆に会うときは敵同士だ。IHかWCどちらかで会おう。真白、テツ、涼太、真太郎、大輝、敦」
「ああ」
永遠の未熟物。
全ての物に染まりし者は己の足で1歩進む。
決意を胸に抱き、今物語は始まる。
帝光編 end
帝光編終了です。
次からは原作へと時間を進めます。
ここまで見て下さりありがとうございました。
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