「内輪の話をするのもいいですがそろそろ僕たちに説明してくれませんか、真白の事」


赤司は話を切り出す。

目は力強いが手足は微かに震えていた。

黒子はそんな赤司を見て自分もと声を出す。


「僕たちは真白くんの様子を伺いにだけ来たわけじゃありません。そのためについてこい、とおっしゃったんですよね」

「・・・真白の事を俺たちから話すのは簡単だ。だがお前らは受け止められるのか?」

「話を聞いてやっぱり受け止められません、では困るぞ」

「承知の上です」

「・・・群寺」

「しょうがない。話すぞ。しかし他言無用だ。これでも規則を10は破る事になるからな」


群寺は1つ1つゆっくりと話し出す。

真白が超能力者であるという事、青峰を治した力も真白の持つ超能力の1つで癒しの力である事。

その能力は傷のLvに応じて自分に返ってくるものであり青峰が相当のLvであったから昏睡状態に陥った事。

その原因は不明で真白が自然に目を覚ます事しか方法がない事。

Lockの事は伏せて群寺は話した。

青はその群寺の話を聞きながらずっと真白に声(テレパシー)を送り続ける。

かつて自分がそうなってしまった時に石動と真白がしてくれた事を青は行った。


「(・・・こんなにも不安になるものなのか)」


青はギュッと胸元を掴んでガラス越しに見える自分の弟を見ていた。



「以上だ。何か質問はあるか?」


青峰たちから質問が作れるほど頭の中で膨大な情報を処理できていなかった。

無理もない。

いきなり現れた人から一緒にいた仲間が超能力者だ、なんて事言われてもにわかに信じがたい。

が、青峰たちは認めざる負えないのだ。

だってそのおかげで青峰は助かって元気に歩いて話しているのだから。


「・・・言ったろ。受け止められるのかと。容易な気持ちで踏み込まれては困る。今なら記憶を消去できるがどうする?今日のことを忘れて生きるか、真白の事を頭に刻んで生きるか」


選択肢を出してるだけありがたいと思え、そう意味しているように群寺は言う。

青峰たちはゴクリと唾を飲み込み群寺に行った。


「忘れません。真白は僕たちの仲間です。流石に今言った事をすぐには処理はできませんが真白が目覚める頃には必ず答えを出します」

「その言葉忘れるなよ」


群寺は来た方向へと踵を返す。


「(久遠、いや真白っち・・・)」


黄瀬は死んだように眠る真白をじっと見つめた。



(早く目覚めて、僕たちの友よ)

(君の口から直接聞きたいんだ)




知られざる事実、眠りから覚めるのはいつ?


















 




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