それから1時間ほど経った頃に青峰は青と一緒に赤司たちの元へ戻った。


「大輝!」

「青ちん無事だった?」

「ああ。なんも問題ねーとよ。むしろ医者も傷口が綺麗にないから戸惑ってたわ」


ハハハ、と青峰は元気そうに笑う。

その笑みを見て赤司たちは安堵の笑みを浮かべた。


「感動の再会は出来たか?」


そんな中青の冷たい声が響く。

青峰たちは青を刺すように睨み、赤司の後ろについた。

赤司は他の5人たちよりも1歩前に出て青を見据える。


「ええ。お陰様で。それよりも真白はどこにいるんですか?」

「・・・ついてこい。ただし今から見る光景、言葉全ては極秘だ。少しでも漏らしてみろ。お前らの命はない」


青は一度だけ赤司を睨みつけそのまま歩く。

青峰たちは顔を合わせて青と少しの距離を置いて青についていった。

エレベーターの中に入り青がボタンを押したのは地下3回。

その行動に青峰たちは驚いた。

あまり病院に行くことがない6人だが入院病棟は普段2階以上の上の階にあって下の階にはない。

そう考えていた。

エレベーターが目的の階に着き、扉が開くとそこは病院とは思えないような暗闇で非常灯だけが虚しく明かりを灯っていた。

そのまま青は突き進みガラス貼りの部屋へと向かった。

そこに真白は眠っていた。


「真白!」


ここが病院だと忘れ思わず叫ぶ。

真白はさっき倒れた時と変わらない状態でそこで眠っていた。

脳波を見ているモニターのみを付けて、真っ白の病院着を身にまとって。


「状態はどうなんですか」

「・・・わからん。意識不明の昏睡状態とだけ言っておこう」

「そんなっ!」

「俺が悪いんだ。アイツの言う事聞かなかったから」


自分たちが思っている以上の状態で青峰たちは絶望した。

何か助かる方法がないのか、目を覚ます方法がないのか、ただただそれだけを考えていた。


「アイツもいい友達を持ったじゃねーか」

「おっさん!?」

「・・・群寺」


群寺は青たちの来た反対の方向から現れた。

数人の研究者を引き連れて。


「群寺さん、これが今回の久遠真白の検査結果です」

「ご苦労さま。行っていいぞ」


群寺は研究者から真白の検査結果を受け取り一通り目を通す。

何やら気になる点があったのか追う目を止めジっと見つめていた。


「おっさん、アイツどこか悪い所でもあったのかよ!」

「ああ・・・悪いと言えば悪い。アイツの恐れた事態が起きた」

「恐れた?っまさか!」

「ああ。加年停止(エンドレス)が作動した」


青は顔を真っ青にして真白の眠る方を見る。

加年停止(エンドレス)と言われてもピンとこない青峰たちは頭に?マークを受けかべることしかできなかった。














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