「はぁ〜。本当に金ピカなんだな」

「キレイっスねぇ」

「水に映って見える姿もいいですね」

「ああ」


舞妓姿から普通の制服に戻った俺たちが向かったのは最後のチェックポインとの金閣寺。

ここもまた修学旅行の人気スポットだから学生でごった返していた。


「金閣寺に赤司が住んでても違和感ねぇよな」

「っぷ。それ同感っス!むしろ今も住んでたりして」


ハハハと青峰と黄瀬は金閣寺を指差して笑う。

赤司はゆらゆらと2人の背後につき、腕を回した。


「そうだね・・・僕にとっても似合うと思うよ。買ってくれるかい?金閣寺」

「めっ滅相もないっス」

「あ、ああ。ただのもしかしての話だってだなぁ、赤司」

「ふん。2人は帰ってきてからのメニュー3倍だからね。覚えてなよ」

「ひぃぃぃ!」

「赤司!横暴だぞっ!」

「大輝、涼太。僕の言うことは?」

「「ゼッターイ」」


ここでも赤司は絶対政治を強いているようだ。

まあそうじゃなければ赤司ではないけど。

遠目で苦笑いしてると横から緑色した物体が現れた。


「ねぇ、白ちん。抹茶ソフトだって。一口食べる?」

「いいのか?じゃあ遠慮なく」


紫原が買ってきたソフトクリームを一口。

甘さの中にもちゃんと抹茶のほろ苦さがあってうまい。

ありがとう、と紫原に言うと美味しいものはみんなで食べなきゃと笑いながらソフトクリームを食べ進めていった。

緑間は何やら細々としたものを買っているが聞くとおは朝でアイテムになりそうなものを買っておくらしい。

関西限定のものがあったらすぐには手に入らないだろうしいい機会なのだろう。


「さ、早く戻るよ。集合時間が迫ってるんだから」


赤司による掛け声で俺たちは集まり、集合場所の嵐山までバスと電車を乗り継いで向かう。

嵐山の駅の外観に感動したり、足湯に浸かって気持ちよくなりすぎて走って集合場所へ向かったのはいい思い出になるだろう。






(いやああ間に合ったぁー)

(紫原、お前何食べてるんだ?)

(アリンコロールだって!ふわふわで美味しいよ!)




楽しい楽しい修学旅行1日目!









 




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