隣にあった机をひっつけて遥花さんを俺のとなりに座らせて、状況を聞いた。
皆どことなく機嫌は悪く、遥花さんの方を見ている。
遥花さんは遥花さんでニヤニヤ笑いながらたまに「ふ〜ん」「へぇ」と相槌を打つ。
「・・・って訳っス」
「そうか。お前は何ブッ飛んだ考えしてるんだ」
「だって2人っきりって怪しいじゃないっスか〜!」
黄瀬の頭に拳骨一発食らわす。
今から仕事なのにーと涙目になっているのは無視する。
「それよりその隣の・・・えーっとハルカ?サンとはどういう関係なんだよ」
「私と彼とはお互いの知人を通して知り合った仲よ。貴方たちが思ってるような関係ではないわ」
ね、と遥花さんは肩を叩く。
「そうだよ。だからお前らの勘違いだ」
「なんだ〜。よかったぁ。白ちん取られたかと思った」
「間際らしいヤツめ」
「とりあえず人騒がせな黄瀬は明日メニュー3倍ね?」
「えっ!?そんなのあんまりっスよ〜!」
「当然の報いだと思います」
カランカラン
皆とレストランで分かれる。
どうせ支部に行く予定だったからそれが遅れたってだけだ。
まだ疑いを持ってるのか青峰はついてく、とまで言いやがって断るのに一苦労した。
1つため息をつくと遥花さんはまた笑う。
今日はよく笑う日だなぁと思いながら「なんですか」と遥花さんに問いかける。
「あんな年齢相当な真白くんの姿見るの初めてだったから笑っちゃった。ごめんなさいね」
「別に謝らなくたっていいですよ」
「真白くんも立派な中学生してて私嬉しいわ。彼らがさっき言ってた子たちなんでしょ?」
「はい」
「彼らなら真白くんを安心して任せれる気がする」
「任せるって意味がわからないですけど」
「いいのよ。今はわからなくってもね」
(彼女じゃなかったんスね)
(そうみたいです。でもおかしいですね・・・)
(ああ)
彼女でないって聞いたとき嬉しいなって思ったなんて
ちょっとした嫉妬
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