「黄瀬くんはこの後1時間ぐらい待ってもらわなきゃいけないから奥の方でゆっくり食事しててくれていいわよ」

「はい、分かりました」


本日黄瀬はとある隠れ家的レストランでの撮影。

雰囲気も黄瀬好みで今度皆でこよう、と心で決めてマネージャーの用意してくれた席に座る。

撮影の時に少しだけ食べたオムライスとサラダ、ご褒美にとチーズケーキが机においてある。

さて、食べよう。

そう思ったときにふと奥に座っているお客さんを見る。


「えっ・・・久遠?」


友達でありクラスメイトの久遠真白が美人な大人の女性と2人っきりでいたのだ。

浮いた話も聞いたことがない。

そんな彼に彼女が?


「こっこれは大ニュースっスよ!」


黄瀬は慌てて携帯を取り出して高速でメールを打ち送る。


――――――――――――――――

From 黄瀬涼太
To 赤司っち、黒子っち、青峰っち、
  緑間っち、紫原っち
Sub スクープっス!!

―――――――――――――――――

今○○ってレストランに居るんスけど、
久遠が年上の女の人と2人っきりで
話してるんス!

しかも相手さん美人さんで久遠に
もったいないぐらいっスよ。




     ―END―
――――――――――――――――――



―ピロピロリーン


「んあ?」

「黄瀬くんから?」

「・・・へぇ。あの久遠が」

「全くアイツはくだらんことでメールしてきて」

「何っ美人な年上女性だとっ」


黄瀬が送ったメールにより始まったこの騒動。

真白が気づくまであと―・・・・







 




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