「悪いけどバッシュも何も持ってきてないんだ」
だからまた今度にしてくれよと言いかけるがその答えを待っていたかのように赤司は言う。
「バッシュは僕のスペアを使うといい。見た感じサイズは一緒のようだし。あと服も貸そう」
これは逃げられない。
そう思った俺は眉間にしわを寄せてため息をつきわかった、と赤司に返事をする。
「久遠が話がわかり易いヤツで助かるよ。さあ、部室はこっちだ」
赤司は俺の肩に手を置き部室へと案内する。
あれ、俺いつの間に赤司に名前教えたっけか?
青峰はそんな俺たちを楽しくなさそうに見つめ、受け取ったプリントを無造作にポケットの中へ入れた。
(お前俺に名前教えたっけ?)
(ふふふ。僕にわからないことなんてないんだよ)
(怖っ)
2人がそこまで言うんだから楽しませてくれよ。
もちろん青峰や黄瀬のせいで名前を知りました。
最初の試合からずっと2人は真白くんをバスケ部に勧誘してます
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