「いい天気だなぁ・・・」
ふわぁ〜と大きなあくびをして空を見上げる。
暖かい日差し、心地よい風。
日向ぼっこをするのにはもってこいな天気・
そんな中で教室に篭って授業を受けるのはもったいないから俺は授業をサボった。
屋上の、一番空に近いところで寝転び眩しい太陽の光に目を細める。
「こんなところにいたっスか」
最近聞きなれた声とともに俺の体をすっぽりと収まる影ができる。
「黄瀬か」
俺は上体を起こし、黄瀬を見上げる。
「もう授業終わったっスよ。次の授業体育だから青峰っちが久遠を呼んでこいって煩くて煩くて」
そう言うと黄瀬は俺の隣に座る。
お前は俺を呼びに来たんじゃないのか。
「その様子は想像できるな」
「でしょ?」
2人でクスクス笑う。
このまま次の授業もサボってもいいがそんなことをしたら青峰にどつかれそうだ。
黄瀬は一息ついて立ち上がる。
「久遠もさっさと起きて行くっスよ。連れてこなかったら俺が怒られちゃうし」
そして手を伸ばし俺の手を取る。
「仕方がない。行くか」
俺は立ち上がり屋上をあとにした。
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