兄貴と合流した。命令が下された場所というのが、俺が通う学校の図書室。
「兄貴・・・場所行ってくれたら俺着替えに行ったんだけど」
「仕方がないだろう。俺も内容はさっき聞いたばかりだからな」
制服姿の俺と私服の兄貴。どうしても目立ってしまうのではないか、と不安だった。
が、時間は放課後。
そしてテスト週間だから部活も禁止で残っている人はあまりおらず好都合だった。
兄貴が先生に説明して図書室の人払いをしてもらって図書室へ入る。
「で、内容は?」
「ここ数カ月前から何人もの生徒が図書室で何かしら傷つけられ、気を失う事件があったらしい。被害者は皆運動部で一番大事なところを傷つけられている」
「そんな事俺ここの生徒なのに聞いてない」
「当たり前だろう。逆に不安がられて図書室に誰も近寄りたがらなくなる。それか肝試し感覚で来るアホどもが増えるだけだ」
「まあ、一理あるな」
にしても何も感じない。
ガタッ
「!?」
物音が聞こえる。その方向に行くと本が1冊本棚から落ちていた。
「真白、貸せ。ちょっと視る」
「了解」
兄貴に渡す。
兄貴の霊的視覚(ゴーストサイト)でふわっと白い煙のようなものが浮かび上がりいかにも活発そうな少年の姿が浮かび上がる。
「コイツか」
「だろうな。俺は電話でここ最近この学校で亡くなったヤツがいないか確認してくる」
「頼む、兄貴」
俺は本を元あった場所に戻そうとした。
ゾクッ・・・
本棚に近づいた瞬間、体が重くなる。
ココで正解、かな?
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