||| plus alpha




19cm。

これは俺と椎名の身長差。

椎名は身長が低くて女顔だって事を人一倍気にしている。

俺は逆に身長も体もデカい。一緒に並んでると兄弟とも勘違いされた事もある。

でもそんな椎名は物凄く男前。

クラスメイトから背中を押されて俺はサッカー部の部室へと向かう。

何が旦那を慰めるのは妻の勤めだよ。

というかなんで俺らの関係を知ってるんだ、アイツら。


「椎名」

「何。俺今誰とも話したくないんだけど」


椎名はギュッと体育座りして俺の顔を見ないように俯く。

俺はそんな椎名を正面から抱きしめる。


「ごめん。でも、俺はどんな椎名も好き」

「っ、知ってるよバカッ!」


椎名は顔を上げる。真っ赤にして泣いていたのか目が潤んでいる。

俺の胸板を叩く手は震えている。


「俺が男役なのに身長低いとか嫌なんだよっ」

「うん。でも俺はそれもひっくるめてしい・・・翼の事好きだよ」

「バカっ!」

「うわっ」


椎名は胸板を強く押す。あまりにも強かったから後ろに倒れた。

起き上がろうとすると、椎名はそれを許さないように俺の腹に跨る。


「椎名。重い」

「知ってる。ねぇ、水無月。ヤろっか」

「嫌だ。ここは学校。そして部室」

「分かってるよ。でもあそこまで水無月からの愛の囁きを貰っちゃ男がすたるよね」

「っ〜!!死ねっ!」


体が小さい割に力がある椎名にあれよあれよと脱がされ、キスをされる。

正直自分より小さいヤツに組み敷かれるなんてイヤなんだ。

でも椎名の事は好き。

だから早く俺より大きくなってくれよ、椎名。









Nov 24, 2012 17:51
browser-back please.

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -