||| plus alpha 黒子と火神に過度なスキンシップを取られた後の朝練は散々な物だった。 カントクと日向先輩をどれだけ怒らせたか分からない。 それもこれも変な熱視線を送ってくる黒子の火神のせいだった。 まるで舐められるようなそんな視線。 思い出すだけでも寒気が起きるほどに。 「・・・今日サボるか」 カントクに病院で検査があると嘘をついて、俺は学校ごとサボった。 街をぶらついていると何かの撮影中のようで人だかりができている。 芸能関係に興味のない俺はそのまま帰ろうとした、があるヤツの声で立ち止まる。 「真白っち〜!」 「黄瀬・・・」 どうやら黄瀬の撮影があったらしく、丁度終了したとの事だった。 大きく手を振ってこっちへとやってくる。 「久しぶりっスね!もー真白っちに会いたくて会いたくて!」 「わかった、わかったから離れろ。近い」 黄瀬はスキンシップが元々多いヤツではあった。しかし何かが可笑しい。 以前はベタベタ、だったのが今はネットリという言葉がよく似合う。 この感覚何処かで・・・? そう。俺はふと思い出した。今朝の黒子と火神の目と今の黄瀬の目が一致する。 黄瀬は少し体をかがめ俺の頬をペロリと舐め、耳元で囁く。 「ねぇ、この後空いてます?俺の家行きませんか?」 「っ・・・黄瀬?」 「気持ちいい事しません?俺ずーっと真白っちとシたかったんスよ」 黄瀬が、怖い。いや、皆怖い。 まるで欲望に誠実な獣。そして、俺はそんな獣の檻に入れられた餌。 目を見開いたまま立ち尽くしていると黄瀬は痺れを切らし俺の腕を引っ張って公園の公衆トイレへと連れて行く。 便座の上に座らされて、学ランとシャツのボタンを外され、前が全開になる。 「もー今日の真白っち特に可愛いっスね。頂くっス!」 首筋に黄瀬の鋭い犬歯が当たった。 「はっ・・・」 「どうしたんだよ、真白。うなされてたぞ?」 起きるとシャツは汗でベッタリだった。 歩が心配そうに俺の手を握っている。 ああ・・・あれは夢だったのか。 腰が痛いのも寝違えたせいなのだろう。 (真白っち可愛かったなぁ・・・今度黒子っちたちに自慢しよう) Dec 26, 2012 21:53 browser-back please. |