おくびょうは爆発した

今日は久しぶりのオフだから、なまえとゆっくり過ごそうと自宅に招いた。
付き合ってもう半年になるけど、俺が部活忙しかったつーのもあるけど、なまえが処女でなかなか手が出せなかった。何度か試みたが、本気で断られた。でも、これがチャンスだと思って、俺らしくないが黄瀬の野郎から伝授された雰囲気作りに徹した。優しく抱き締めて、恥ずかしかったけど耳元で色々囁いた。これでいけると思った俺は、ついになまえの肩を掴むと押し倒そうとした。

「ごめん、怖い」

察したなまえに胸を押され拒絶された。男、青峰大輝。無惨に砕け散った。「これでいけるッス」と自信満々と言っていた黄瀬のムカツク面を思い出して、スゲーイライラした。あいつ、次会ったら殴る。いい加減、俺の我慢は限界だったりする。俺の胸を触れる手を掴むと、そのまま床に押し倒した。

「え、ちょ…大輝!」

俺の下でバタバタ暴れるなまえの腕を掴んで、頭上に置いた。涙目で訴えてくるが、俺は左手で名前の手を抑えて、右手でゆっくり制服の釦を外していく。

「やめて…」

「なまえ」

本当は余裕なんかねー。でも嫌われるのは嫌だから、カタカタ震えているなまえを抱き上げると「すまねぇ」と謝った。俺、スゲー紳士。嘘、今すぐおっぱい揉みたい。

「だ、大輝」

震えて俯いていたなまえが顔をあげた。深呼吸を二回すると、キッと俺を見据えた。

「初めてだから、優しくして…ねっ!」

ああ、爆発しそう。

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