慰めはいらない

マネージャーのなまえっちが、泣いていた。俺は、ハンカチを差し出したけど、なまえっちは「イケメン爆ぜろ」と言うと、掌で拭った。爆ぜろってヒドっ!

「どうしたんスか。何かあった?」

そう聞くと、なまえっちは首を横に振った。俺ほどじゃないっスけど、大きな瞳から涙が流れて、また掌で涙を拭おうとするけど、次から次へと涙が流れていた。グズグズ泣くなまえっちの涙を指先で拭うと、ぐしゃぐしゃの顔で「黄瀬ぇ」としゃくりあげた。

「桐皇の桃井ちゃんや…ひっぐ、誠凛の相田さんみたいに…私もひっく、海常に貢献できてなくて」

「なまえっちは充分、海常に貢献してるっス」

不安そうに瞳が揺れるなまえっちの頭を撫でると、嬉しそうに微笑んだ。

「俺がここで頑張れるのはなまえっちのお陰っス」

「黄瀬くん…」

「おい、そこのバカップル共」

ドンと鈍い音と共に背中に強烈な痛みが走る。振り返ると、片足をあげた笠松センパイが睨んでいた。

「センパイ〜今すごく良いところだったんスよ?」

「うるせぇ、今自主練とは言えうぜぇんだよ!」

笠松センパイはそう言うと、俺の襟元を掴むとコートへ引っ張っていった。



「なまえ、黄瀬と何してたんだよ」

「カッコいい慰めごっこ」

「意味わかんねぇよ!お前は、タオル洗ってろ!」



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(周りのバスケ女子(リコたんとか桃井ちゃん)がハイスペックすぎて落ち込む夢主を慰める話)

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