エビチャーハン

「どうぞ」

私は、テーブルに山盛りのチャーハンを置かれ、「またぁ?」と不満げに言った。

「嫌なら、食べなくて結構です」

バーナビーは、拗ねたように唇を尖らせると、山盛りのチャーハンの皿を持ち上げた。

「冗談だよ!バーナビー!!」

スプーンを持つと、お行儀悪くスプーンでミネラルウォーターが入ったグラスを叩いた。
バーナビーは、私の行動を咎めると、山盛りのチャーハンをテーブルに置いた。私は、チャーハンを掬った。

「いただきます」

バーナビーは、真剣な表情で私を見つめていた。私は、チャーハンを口に入れてもぐもぐごっくん。ミネラルウォーターを一口飲んで、バーナビーに言った。

「バーナビー、美味しいよ!」

バーナビーは胸をなで下ろして、真剣な表情からちょっと笑顔になった。

「これで、虎徹さんに食べてもらえます!」

そう微笑むバーナビーに、ちょっと複雑な気持ちだったけど、『虎徹さん』より早く、バーナビーのチャーハンを食べれたからいいや。
私は、チャーハンを掬った。

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テーマ「人外ファンタジー」
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