私の部屋のソファーに偉そうに寝そべってグラビアの写真集を眺める青峰は、何故か上半身裸。
これは部屋に入った途端に暑いと言って勝手に脱いだからだ。
決して、私たちの間に愛(笑)だの友情(笑)とかない。
ソファーを占領されている私は床に座り、自家製麦茶を空のグラスに注いだ。
「なまえ、俺に麦茶」
自分で入れな。と、答えると青峰は小さく舌打ちをして、私の頭を蹴った。
「痛っ!」
その拍子に、持っていた麦茶の入ったグラスを落としてしまい、床にぶちまけてしまった。
「どんくせー」
青峰は満足そうに笑った。私は痛む頭を抱えながら、近くにあった青峰のシャツで床を拭いた。
「おい、ふざけんな!」
「あ、ごめん。ちょっと近くにあったから借りた」
シャツを広げると、真っ白だったシャツは茶色に変色していた。
シャツを持ち主に投げると、「いらねーよ」と顔面に思い切り投げ返された。