※現パロ
朝、突然インターホンが部屋に鳴り響いた。まだ寝ていた政宗はベッドの中で、もぞもぞと動いていた。そして、布団の中から顔を出し、今何時なのか確かめるため携帯の画面を見た。
「…まだ…6時じゃねーか…」
はぁ…とため息をつき、気だるそうに玄関へ向かった。正直、無視して眠りにつきたかった。何故貴重な休みの日にこんなに早く起きなくてはならないのだ。ゆっくり眠らして欲しかった。そして、玄関のドアを開けると
「おはよう、政宗!」
満面の笑みを浮かべた家康がいた。キラキラと眩しいくらいの笑顔をしていてイラッと来たので政宗は何も言わず、ドアを閉めようとしたが、家康が「わわ、待て待て!」と焦った声で言ってきたので、仕方無くドアを閉めるのは止めた
「Aー…何の用だよ…」
「うむ、実はな政宗に頼み事があってな…」
「Ah?頼み事ってなんだよ」
そう聞き返せば、家康は一つ頷き、誰かに「こっちだ」と言っている。一体何なんだろうと思っていると、パタパタと小さな足音が聞こえた。そして、姿を表したのは小さな銀髪の男の子だった
「…このboyは…?」
「この子は石田三成と言うんだ。家庭の事情でワシのとこにいたのだが、昨日急に用事が出来てしまってな…一週間くらい家を空けてしまうんだ。その間…預かってくれんか…?頼む!」
what!なんで俺?!と言いたかったが、あまりにも頭を下げ必死に頼む家康を見たら、断る事も出来なかった。どうせ、俺も用事ねーし…いいか。と思ったので、ため息をつきながら頭を掻き、「OK、わかったから頭をあげな」と言うと、家康は顔をさらに明るくして「ありがとう!」と言って政宗に抱きついた。
こうして政宗は石田三成と言う男の子を預かった。三成と言う子は緊張しているのか、はたまた元からなのかは、分からないがずっと無表情のままだった。とりあえず、三成をリビングに連れ椅子に座らした
「Aー…三成…だっけ?俺は伊達政宗。一週間よろしくな」
そう言えば、三成はコクンと小さく頷くだけで特に言葉を発しなかった。そのため、政宗と三成の間に沈黙が流れ、気まずいなー…なんて政宗が思っていると、
ぐぎゅるるる〜…
静かな中、そうどこからか腹が鳴る音が響いた。誰の腹が鳴ったのかは、もう分かりきったことだ。政宗の目の前に座っている三成の腹が豪快に鳴ったのだ。その証拠に三成は恥ずかしかったのか顔を少し赤くし、顔を俯いていた。
政宗は最初はキョトンとしていたが、頭が理解し始めると「ぶふっ」と吹き出し笑ってしまった。三成は顔を俯いているまま笑っている政宗をジロッと睨んだ。 ヒーヒー言いながら、笑いすぎて目からでた涙を拭き、三成の頭をポンポンと叩いた
「sorry、悪かった 腹減ったんだな?丁度、俺も減ってたんだ。朝飯でも食うか」
微笑んでそう言えば、相変わらず喋らないがコクコクと先ほどより、少し元気に頷いた。…気がする
政宗は「よし」と言って、キッチンへ向かった。その際に三成が暇しないようにテレビを付けた。テレビでは丁度、戦隊シリーズがやっていた。そう言えば、今日は日曜日か…なんて思いながら、朝ご飯を作り始めた。
作っている途中で、ふっと三成を見ると戦隊になりきってポーズを決めているところを見て、政宗はまた「ぶふっ」と言って笑い始めた。
ある日の朝のこと
(子供って可愛いな!)
――――――― 長くなりそうだったから区切ってみたら、よく分からないことに…。と、とりあえず、ほのぼのが書きたかったんです! ちなみに政宗は大学生あたり…かな。三成は小学生くらい…かな!
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