※銀魂3-Zパロ
※一応政宗総受け







ガヤガヤと教室が騒がしいクラスは婆沙羅高校3-Dのみなさん。このクラスは何故か問題児ばかりが集められたクラス。例えば…常にフヨフヨと浮いている者や、暑苦しい奴とか、乳首…B地区とか、オクラとか、前髪が三角とか…その他もろもろ。
とりあえず、普通ではない者がこのクラスに集結していた。まぁ、普通ではない者が集まったクラスだがそれなりに充実した楽しい日々を送っていた。…だが、そんなある日…事件が起こったのだ




小「おい。テメェら席につけゴルァ」




教壇に立つのは、よく採用されたな。と思うほどの左頬に傷があるヤクザ顔の片倉小十郎
もし彼に睨みつけられたら、小さい子は勿論、大人でさえ怖じ気づくだろう。
そんな彼がこの問題児のたまり場の3-Dの担任になった。最初は3-Dのみんなは「え、」みたいな顔をしていたが、慣れとは怖いもので、時間が立つに連れ、今はからかう者が出てくるなど、みんな普通に接することが出来ていた

いつもの怖い顔の担任には慣れたが、今日は一段と怖い顔をしていた。眉間のシワもいつもより多い気がする…。否、多かったわ
これはただ事では無いぞと思ったみんなは、急いで席につき、喋ることをやめた。
静かになったクラスを一通り見て、小十郎は口を開かした




小「今日はテメェらに知らせがある。
実は政宗さm…伊達の縦笛が何者かによって盗まれた。政宗さm…伊達の縦笛盗んだ奴、前出ろ…前だ!」




お前は何回言い直すんだよ。と言うツッコミは誰も発する事はなかった。いや、だってあんな怖い顔にツッコミを入れたら極殺モードになってキレるに決まっている。それだけは避けたいので誰一人つっこむ者はいなかった。

てか、つっこむどころか、みんな政宗の縦笛が盗まれたってことにクラスはざわつき始めた。
それもそのはず。伊達政宗は男女構わずモテるため、学校内のアイドル的存在なのだ。そんな彼の縦笛が盗まれたとなれば、それは物凄い一大事なのだ。

だが、当の本人はどうでも良さそうな顔をして、小十郎の横に立ちながら携帯電話でゲームをしていた。




小「伊達の縦笛盗んだ奴、今なら4分の4殺しで済ましてやらぁ」

佐「先生ー、それもう殺してまーす。」




小十郎先生の発言にやって突っ込みを入れたのは、オカン的な存在の佐助
こんな状況で突っ込みを入れるのは勇者すぎる




小「なら、ケツに縦笛ぶっさして"翼をください"をワンコーラス演奏してやらぁ」

親「先生、そんな真似したら俺たち一生 翼なんて生えません
マッチの名曲"ケジメなさい"にしてください」

小「分かった。マッチの名曲"ケツ毛ザシャイ"でいってやろうじゃねーか」

政「Hey、小十郎。キャラがぶっ壊れだぞ」




佐助の次に挙手をして発言したのは不良の元親。マッチの名曲がいいと言う発言をすると小十郎は真顔で曲名を間違えたまま言うと、隣で携帯ゲームをやっていた政宗が突っ込みをいれた

すると、次に挙手してきたのは摩訶不思議なことに常に何かに乗ってフヨフヨと浮いている形部だった




形「やれ先生 曲調がよく分からぬ。」

政「え、てかそんなmusicねーよ」

小「あぁ?しょーがねぇ…俺が吹くから、誰か笛かせ」




政宗の発言を軽くスルーして、クラスの誰かに笛を貸せと要求してくる小十郎。するとクラスはまたもやざわつき始めた。まぁ、あれだ。誰も貸したくないと言うのだ

そんな中、先頭きって立ち上がった勇者さまはいつも笑顔を絶やさない学級委員の家康だった。




家「先生!儂のをどーぞ
壊れてて絆の音しか出ないけどな!ハハハ!」




そう言って出したのは、スーパーなどで売っている食品のちくわだった。




小「壊れてんのはテメェの頭だ。徳川」

政「てか、寧ろ絆の音ってどんなんのだよ」

家「聞きたいか?独眼竜!
絆の音とはな、その音を聞くと誰もが絆と言う言葉が口癖になると言う凄い縦笛でな…」

政「shut up!もういい!それ以上喋んな!」

三「家康ぅうう!貴様はまだまだだな!私の縦笛はこれだ!」




バシンと机を叩き、立ち上がる三成が見せて来たのは見た目は普通の縦笛。…だが、政宗や周りにいる者は嫌な予感しかしなかった。




政「Ahー……一応聞く。そのrecorderは…」

三「この縦笛の音はドレミファでは無く、秀吉様万歳!と言う音がでるのだ」

政「Ok。もう何も聞かねーし、なんも喋るなアンタら。you see?」

小「I see」

政「なんでお前が答えんの?!」





まさか担任である小十郎が返事をした事にびっくりし、小十郎を見るとやはり彼は真顔であった。つまり、ボケようとした訳ではなく、素で言ったようだ。

そして小十郎がいくら笛かせと言っても、毛利がヤクザが移るとか言ってみんながそれに便乗し、貸す者はいなかった


なんてウダウダとした会話が続くと、ガタンと勢い良く立ち上がったのは熱血馬鹿の幸村であった。





幸「みんないい加減にするでござるよ!片倉殿は犯人捜そうと必死なんでござるよ!

先生、某の使ってくだされ!大丈夫でござる、ヤクザ臭くなっても某、2本持ってるんで!」

小「…なんで2本持ってやがるんだ…真田」

幸「……………」




幸村のまさかの発言にクラスの一同は静まり返った。そして、逃げようとする幸村の肩を小十郎が指が食い込む感じで捕まえた。
その後は、幸村の「ぎゃああああ」と言う叫び声が学校中によく響いた




政「…転校してぇ」




携帯ゲームをしていた政宗はそれを見て、誰にも聞こえない声でそう呟いたとか






――――――――


すみませんすみません
ただ、家康の「絆の音しか出ないけど」を言わせたかっただけなんです







戻る