※家族パロ
※関ヶ原…高2
 政宗…小1







「二人とも見て!明日から俺も小学生だよ!」


小学校入学式前日
政宗は明日から小学校に入学するのだ。楽しみなのか自ら新品の黒いランドセルを背負い、兄である双子の家康と三成のところへ駆け寄った。その姿はまさに天使のようだった。…否、天使だ。


ちなみにこの双子はどういう訳か、顔も似てなければ性格も似ていないのだ。なので、毎度の如く二人は喧嘩(と言っても三成が怒っているだけ)が絶えないのだ。今もそうだった。何で喧嘩してたのか分からないが三成が家康にブチキレていた。だが、そんな時に天使の政宗が現れたのだ。

キャイキャイはしゃぐ政宗をみた二人は、鼻を手で覆い和やかな雰囲気で政宗を見ていた
もはや、喧嘩していた事など二人の頭には無い。どっかに飛んで行ってしまったのだ





「「(か、かわいいー!)」」




え?ブラコン?別にいいじゃないか!だって本当に可愛いんだから!本当に天使なんだから仕方無いのだ。




「俺も早く大きくなって、兄ちゃん達に追いつくんだ!」




鼻を抑えている二人に満面の笑みを向ければ、二人はブハッと鼻血が出そうなのをなんとか耐えた

やばい。誰か誉めて!頑張って耐えた自分達を誉めて!いや、だってあんな天使の笑みを見て、鼻血を吹かずに耐えるって結構難しいんだよ?!てか、なんだあの笑顔は!可愛すぎだ!政宗は本当に天使なのかもしれない!




「そうかそうか!政宗は早く儂らに追いつきたいのか!」

「うん!早く大きくなって、兄ちゃん達みたいに強くなるんだ!」

「…そうか。強くなるのか」



そう二人は部活で何度も賞を取っている。三成は剣道で家康が柔道。二人はなんでそんなに?と言うくらい本当に強いのである。
その幾つもの賞を手に入れている二人を見ていた小さな政宗にそれは憧れの存在だった。だから、自分も大きくなったらあの二人のようになるんだ!と戦隊ヒーローに誓ったらしい


キラキラと目を輝かせて二人を見る政宗の頭をくしゃくしゃと優しく撫でる三成。その横でニコニコと笑っている家康。
実に微笑ましい光景であった。二人は言うまでもなく政宗に溺愛していた



本当に可愛い。政宗は本当に天使のように可愛い。可愛いモノは可愛い。え?うるさい?それでも可愛いのだから仕方無い
誰がどう見ても重度なブラコンである。
だが、そんな兄二人には心配事があった。

…それは、





「まさむねどのォオオ!今日も一段とかわいらしいでござるぁぁああ!」



どこから出てきたお前。
何故かいつの間にか自分達の家に幸村がいた。
コイツも明日、政宗と同様に小学校に入学する真田幸村
ただの暑苦しい馬鹿だけだったら良かったのだが




「おぉ、きょうは短パンでござるか!なまあしまる見えでござる!
たぎるぁぁああぁああ!」




+変態が入っているのだ
なんともタチの悪いガキなんだ。暑苦しい馬鹿な上に変態が入っているとなるともう人間失格だと思う。つか、小1で生足とか覚えてるのってやばくね?なんなのコイツ。お父さんのエロ本読んでいらない知識を身に付けちゃったの?


そんな事をウダウダと考えていると、変態幸村が天使政宗に向かって凄い勢いで走ってきた。その勢いに政宗は小さな声で「ひっ」と出し少しばかり怖がっていた

だが、幸村は政宗の側には行けなかった。その代わりにフローリングとこんにちわしてしまった。…つまり、幸村は何かにつまずいて転んだのである
何故転んだかと言うと




「…三成、それはちょっとやり過ぎではないか?」

「これぐらいしないと、この変態熱血馬鹿な小僧は懲りないだろう」




走っていく幸村に三成がスッと長い足を前に出したら、その足に躓いて幸村は盛大に転けたのである。ゴン!という痛々しい音を聞いた家康はご愁傷様と思いながらヒョイと政宗を抱きかかえた




「あれ、幸村どーしたの?」

「んー?幸村はなァ急に眠たくなったそうだぞ?」

「そうだ。だから、私が外に出しておこう」

「ふーん。バイバーイ幸村」



別に気にしない様子で三成に担がれている幸村に手を降って別れを告げた。




…そう。兄二人の心配事とは、政宗が可愛すぎるせいで同性にモッテモテのことである。
今回は幸村だったが、他には元親や元就、慶次も政宗を狙っている。あ、そうそう佐助もだ。彼は狙って無さそうで実は狙っているのたから怖いのである


今までは兄二人が政宗を守っていたが、小学校に入ってしまうと自分達は政宗を守る事は出来ない。そんな政宗を寄ってたかってアイツらが襲うのでは…と考えただけで寒気がする

幸村を外に出して、リビングに戻って来た三成と家康は顔を見合わせては互いに頷いた




「政宗、兄ちゃん達が柔道と剣道教えてやろうか?」

「本当にー?!」

「あぁ、本当だ。政宗も私たちみたいに強くなりたいのだろう?」

「うん!お兄ちゃん達、おれにけんどーとじゅうど教えて!」




ワーイ!と大喜びしている政宗と、少しでも強くなって自分の身を守れるようになってもらおうと思っている兄二人であった。




end



―――――――

心配性な兄二人と天使のような政宗を書きたかった…!私の力では上手く表現出来なかったぜ…!

幸村が変態でごめんなさい。でも、彼は変態だと思いますごめんなさい。

そして、三成の口調がいまいち分からない(^p^)気を抜くと何故か形部になるのだから不思議である。





戻る