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「あ、また脱線しちゃったね。将臣くんのせいで☆」
「俺!?」
「将臣、神子の言葉は絶対だ」
「はぁ?っつーかリズ先生、戻ってきたのかよ」
「神子の意思が世界の意思。神子の行動が世界の全て。神子の思うがままに行くがいい‥‥それが運命‥‥」
「リ、リズ先生、こっちの世界に戻ってきてください!」
「そうですね先生!!」
「──あああっ!九郎さんも暴走しないっ!」
「譲くんは九郎症ですね」
「弁慶、それを言うなら苦労症だよ〜」
「げふぅっ!!」
「リズ先生───っ!!」
「‥‥‥この際だ、九郎とリズ先生と譲を外しちまおうぜ」
「そうだね、将臣くん」
「譲殿も可愛そうだけれど」
「いいんだよ朔ちゃん。綺麗な華さえ残れば、野郎なんかどうでも」
「ええ、そうですね。君もいなくなればどうです?」
「はぁっ!?何を言って── 「はい、弁慶さんもヒノエくんもストップ!!だから本題ね!」
「‥‥ふふっ。そうですね、ヒノエは放っておきましょう。それでAくんの術が段々と強力になってきている件ですね?」
「はい。そろそろ私の立場もヤバくなってきたんです‥‥」
「まーな。【海の暁】更新毎に、あつも‥‥っと、Aの技が冴えてきてるのは事実だな」
「うん。水の気が強くなってきているよ」
「連載では人間になったというのに、彼の人間離れした部分は変わらないのね」
「そうだよね〜。アレは脅威だよ〜、迂闊にゆきちゃんに近づけないでしょ?」
「景時さんはゆきちゃんを溺愛してますからね」
「うん?そうかな〜。一応、妹だからね」
「‥‥それだけですか、景時?」
「うっ!!‥‥‥あ、そうそう!あつ‥‥Aくんの術の名前ってなんだっけ〜?」
「話を逸らさないで下さい、兄上。でも‥‥あら?名前、何だったかしら?」
「あれ?いつもは覚えてるのに。やっぱり私の出番がないから忘れたんだ‥」
「落ち着けよ望美。あー‥‥‥」
「何だ、知らないのか皆」
「あ、九郎が来たぜ」
「煩い人物が来ましたね‥」
「お前達、仲間の事だろう。よく覚えておけ。あれは‥‥‥
死海流撃だ!!」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥死海?」
「ブフォッ‥!!」
「リズ先生───!!」
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