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偉そうな姿勢が好きだと彼女は言う。

「Ah?……こうか」

仁王立ちして腕を組んでやると、少女は眸を輝かせてたいそう喜んでみせた。

「うん、そう!なんかね、すごくどきどきする……」

今にも逞しい胸板に突進していきそうな勢いに、政宗はふっと口元を緩める。

大概彼女も変な奴だが、そんな変人を好ましく思う自分も自分だ、と心の中でひとりごちた。

「……ん?」

ふと眼を向けると、彼女が何やら期待の眼差しで己れを見ている。

何かを熱望する眸にはよく覚えがある。それは少しばかり消極的な少女の我が儘。

「OK!来いよ」

自分から抱き寄せても良かったが、あえて両手を広げて構えてやると、少女はふわりと笑ってその胸に飛び込んだ。

「んー……政宗、すき」

「Ha、俺もだぜ?」

ちゅっとキスしてやると、ぽおっと頬を紅くする。

「わわわ、政宗っ!……はれんち、だよ」

「誰の台詞だよ。ったく、変な言葉教わんな」

紅いあの男には後々言ってやらねばと決意して、小さな少女を抱き上げた。

「ほら、お前からもしてみろよ?破廉恥なことをな?」

「……っ!」

ぼふんと頭から湯気を上げてしまった可愛い彼女に、政宗は声を立てて笑うのだった。






小さなわがまま



fin.



リオちゃんのメルマガSSの政宗さんにどっきゅんして、お願いしてもらってきました。
破廉恥なお願い………きっとそれ以上の事をやってくれるんでしょうか。やって欲しいです(笑)
色気ある政宗さんは素敵です。大好きです。
リオちゃん、無理いってごめんね!ありがとうございました!


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