※婚活終了のお知らせ(王闇)


「しかも冷たい…」
「あの、王子?」
「土気色の肌、青白い唇、馨しい死臭……何て事だ。この僕とした事が、こんな身近な所にいた理想の存在に今まで気が付かなかったとはね。長い間待たせてすまなかった、僕の花嫁。早速国に連れて帰って挙式の準備をしなくては」
「違う。断じて違うからその手を離したまえ。鼻息が顔に当たって非常に不愉快だ」
「ふふ、照れる必要は無いよ、宵闇の屍揮者姫。まさか君も接吻をすると生き返ってしまう質なのか? 少し確かめておかないといけないな」
「ひ……なっ、ちょっと待っ……」
「イタダキマス」

(暗転)



prev | next
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -