タイトル
名前 ※必須
メール
ホームページURL
本文 ※必須
「ふぁ〜……」 久し振りの休日。 いつもならまだ寝ている時間なのに、なぜか今日は早く目が覚めた。 盛大な欠伸を一つしながら、水でも飲もうかとキッチンへ向かうと、そこには見慣れない格好をした友希子さんが居た。 「彩希ちゃんおはよう。今日は珍しく早起きね」 「あー、うん…ちょっと喉渇いて…」 「ちょっと待ってね」なんて言いながらグラスにミネラルウォーターを注いでくれる友希子さんの姿が眩しい。 もちろんそれは朝日のせいでもなく…真っ白な割烹着のせいな訳だけど。 「はい、お水」 「ん、ありがと」 グラスを受け取り半分程一気に飲んでから、友希子さんに声を掛けた。 「どうしたの?その格好」 「ん?あぁ、これ?」 そう言って袖をひらりと上げてみせる仕草も可愛いなーうんうん。 「今日はね、お友達のお茶会にお呼ばれしてるの。だから久し振りに着物を着たんだけど…」 「あー、大学の同級生でお茶の先生してる人?」 確か一回会ったことがあった様な気がする。 「そうそう、その人。でも着物に着替えた後で、彩希ちゃんのご飯の用意しとこうと思って。だからついでにコレも出したの」 友希子さんは軽く両手を広げて見せてくれた。 真っ白な割烹着がとても似合っていて、どこかの小料理屋の女将さんみたいだ。 いつもは軽くまとめられている髪もしっかりと纏められていて、うなじが眩しい。 「友希子さん綺麗…」 ついうっとりと見つめていると、友希子さんは頬を染めて目を逸らしてしまう。 「そんなに見ないで//」 んー、見ないでと言われたら更に見たくなるのが人ってもんよね。 「友希子さんの珍しい姿を見れたから、早起きしてよかったな♪」 言いながら、友希子さんに近寄って後ろからそっと抱き締める。 そしてうなじに優しくキス。 「彩希ちゃん?…んっ…ダメよ」 そのまま首筋を一舐めして、着物の上からさわさわとお触りしてたら友希子さんに止められちゃった。 「もぅ、着物が着崩れちゃうから…メッ!」 メッって…あぁもうめっちゃ可愛い!! そんなに可愛いく怒られちゃうならいくらでも怒られちゃう。 「あっ、そろそろ時間だわ。ごめんなさいね彩希ちゃん」 パタパタとスリッパを鳴らしながら、ご飯の支度を済ますと割烹着を脱いで身仕度を整え始めた。 小さなバッグを持って、玄関までお見送り。 バッグを渡すと同時にふわっと抱き締めて、耳元で囁く。 「帰って来たら、そのまま友希子さん食べちゃっていい?」 「なっ……もぅ、ばか///」 照れて真っ赤になった反応に思わずにやける。 「いってらっしゃい」 ほっぺにちゅっとキスをして送り出す。 玄関の扉を閉める直前、友希子さんの口が動いた。 「なるべく早く帰るわ」 言い終わるとほぼ同時に扉が閉まる。 なるべく早く帰る…って。頬染めて伏し目がちにそう言った友希子さんの顔はとても綺麗で可愛くて。 ヤバイ、一眠りして待ってようと思ったのに…。 こんなんじゃ眠れないじゃん! …まぁ、とりあえず友希子さんの美味しい手料理でも食べながら何しようか考えようかな。
編集パス ※必須
ファイル
著作権、肖像権、その他の法律に違反する画像、アダルト画像等のアップロードは禁止です。
発見された場合には刑事告訴、著作権者による賠償金請求の可能性もありますので注意して下さい。
※アップした人の情報は全て記録されています。
編集
記事削除
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -