「廻夢の飴。」 2014/11/17 12:11 懐古の家 辿り付く途中 僕の心には彼岸花が見当たらない 不安を積み上げたまま 帰路 ひとつ前の年 初めて知った 毒々しく針を伸ばす無害の花 心艶めいて心臓は痛く まるで病 夜は帳を降ろす 一番細い月の今日 紅い 紅い 目を悪くした僕 見付からなかった 君を思い出す 伸べられた手 そう見えるのは何故 あの花は何処 言葉は知らない ただ紅く僕を刺すなら 想い告げて 眩しさに覚醒 薄暗い朝溜まり 海辺を歩きながら彼岸花へ云々 希望的観測が落下でも 夢を綴る 何処までも行ける 此処を離れてリアルへ なんて嫌だ 君に遭う妄想 あと何日待てば 僕の場所に咲く 其れ迄は帰らない 懐かしき思い出の中には 彼岸花 解らなくて迷う 本当は存在しないの 君も彼も ふと目の前 横切る列車 眩みそうなコンクリートのビル 嗚呼 こんな所には 無いよ じゃあ 帰ろう 今日は現実世界 右見て左見て上見て下 君が居た 僕の目には硝子を 待ち疲れて溜息 嗚呼 彼が居た いつか見た月の様 ねえ その針を僕に刺して欲しい 完璧な形に嵌まる 綺麗過ぎたなら毟り取る 君を ねえ これはなあに? そう 彼岸花。 知らなかったな。 君みたいだ 君みたいだ 君みたいだ ヒトコト。/0 ■お気軽に御感想等下さい(´`*) |