「廻夢の飴。」 2014/04/15 10:40 誰も居ない 午後の陽は みんなを死なせてしまった様で おかしいな 猫は居て 水槽の中の金魚も 嗚呼 猫じゃなかった 君はKuro 嗚呼 金魚じゃなかった 君はFulute 部屋が四角いのは 僕を 箱詰めにした妄想に取り憑かせる為 クラシックを 脳内飽和 安らぎのつもり 嗚呼 安らぐ訳無く 僕は福音を聞いた 嗚呼 街中のスピーカー 壊れた鼓膜 僕は唄いながら 真っ黒なグランドピアノ 弾いて 弾いて 泣けるのか試す そうしたらねえ Kuroが泣くんだ 僕の涙 みんな吸われて 僕はまた 無感情 笑う事だけを起用に 「あはは。」 君はなんで 僕に人形の様で在れなんて 聞こえない 聞こえない 鼓膜崩壊 唄う声はねえ 視界に入るFulute 君が舞う 跳ねる水滴で解る 楽しくて今 呼吸放棄 頬を伝うのが涙 「泣いてなんかない。」 嘘 嘘 これでいいんだ 廃れ果てた外の世界 水槽越し 見てたら只浮いていく影に呑まれた ヒラヒラ ユラユラ 僕に落ちる焦燥感 嗚呼 此処にはもう 踊り手は居ない 嗚呼 耳の奥で 音響は暴走し出す 壊れかけ グランドピアノの上にはKuro 唄って 唄って 君はもう泣かない 僕にねえ 泣けばいいなんて言う 今更だ 熱い滴が手の甲に 悲しくて今 水没しよう 僕は溺れてく 「泣いてなんか、」 嘘 嘘 全部元に戻して 嘘 嘘 クラシックを逆再生 嘘 嘘 黒猫が愉快にフルートを吹いている 嘘?嘘? 此処でロンドを踊れば 四角い部屋で 何もかもが ヒトコト。/0 ■お気軽に御感想等下さい(´`*) |