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「……きれい」
ステージを優雅に舞う彼――否、彼女を見て思わずそう零す。歌声には耳を奪われ、動作や髪の動きには目を奪われ、そして心も。怪盗と名乗っていただけに彼女はわたしからいろいろなものを奪っていく。ううん、きっと、わたしだけじゃなくてこの会場の女の子たちから。
彼女にとってはわたしのことなんてとるに足らない存在だろうし、きっとこの先知り合うこともないだろう。けれど、貴女を想うことくらいはさせてください。

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