● MONTH? E

「どうなの!
生王君!」


「うぅ、ごめん。
解らない…。」


まくし立てる様に言う矢口さんに圧倒されながらも、私は情けない回答しか出来なかった。


「まぁ、仕方ないですね。
じゃあ答え合わせと行きますか。」



伊綱君は仕切りをつけると続けた。


「答えは“紅葉”に関係する事だと思うんですが?」


それを聞いた途端、矢口さんは、あっ!!、と声を上げた。


「解ったぁ。
そっか、そっかぁ、あの場所か〜。」



とても納得し理解した様に矢口さんは何度も何度も頷いた。

私はと言うと何が何だか解らずに疑問符を頭一杯に浮かべる。


「え?
何で??
何処???」

「ありがとう!
伊綱ちゃん!!
詳しくはまた後で話すわ、何で解ったのかもその時教えてね。
早速友達に連絡してくる!」


「はい、行ってらっしゃい。」


矢口さんが勢いよく出ていく様子を伊綱君は笑顔で送っていた。

ぼーっとその光景を見ていた私は我に返って伊綱君に問う。


「ねぇ、伊綱君。
どういう事?」

「答えが解ったんですからもう一度自分で考えてみて下さいよ。
それじゃ私も仕事があるんで、生王さんも特に用事が無いなら今日はもう帰って下さい。」


「ぇ、あぁっ…。」


___バタンッ


私は伊綱君に着てきたコートを持たされ、押されるまま事務所の外に出された。


「ん〜。」


私は一人で考えを巡らせる。


「えぇっと、頭の中を整理しよう。

『2月は梅干し』

『5月は腕相撲の勝負』

『9月は菊人形』

『次の次は土砂降りの雨』
次の次…つまり“11月”か?

そして答えは『“紅葉”
って事は“10月は紅葉”になる。

伊綱君のヒントは“ゲーム”。

何かのゲームにこれらの文章が関係してるって事かな…。

でもさっきも考えたけどゲームって一くくりに言っても一杯あるよな。

それこそ携帯のアプリもだけど、テレビゲーム、ネットゲーム、ボードゲーム、カードゲーム…

ん?



あっ!!」



END



お疲れ様です。
ここまで読んで下さりありがとうございます。

今回は何故答えが“紅葉”になるのか解らずに終わってしまいましたが、もしも伊綱が文章を一つずつ別けた時や伊綱からヒントを貰った時に解っていたら…

その回答編が次のページに書いてあります。

解らずに気になる方も答えが解った方も良かったら読んでみて下さい♪


- 6 -

*← | contents | →#

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -