「ダメだ、解らない。」
がっくりと肩を落とす私の隣で伊綱君がにこりと笑う。
「ふふふ、私はもうさっきので解っちゃいましたよ。」「えぇ!?
本当かい?!」
「本当なの伊綱ちゃん!!」私と矢口さんは驚愕して伊綱君の方を見る。
「はい、矢口さん。
でもあと少しだけ生王さんに時間下さい。
きっと生王さんも解りますから。」「ぇ…えぇ、いいけど。」矢口さんは少し困惑した様な表情を浮かべながら了承する。
伊綱君は私の方を温かく見守っている。
そこから私が答えられるという事を信じているという思いが伝わってくる。
う〜む、頑張らなければ。
「でも流石伊綱ちゃんね!
もう解っちゃうなんて!!
生王君、早く答えてね!」「うぅ、そう言われても…。」
流石にまだ答えなんて解らない…うぅ、ここはちょっと情けないが伊綱君に頼ろう。
「ヒ、ヒントは?
伊綱君。」
「ヒントですか?
ん〜、じゃあ大サービスしてあげますよ♪
“生王さんなら解る”って言いましたよ?」「…へ?
それが何??」
「生王さん“ゲーム”作ってるんですよね?
だから生王さんなら解りますよ。」「…だから?」
「ヒント以上っ!」「えぇ〜!!
それだけ?!」
「はい、これで解らなかったら答え合わせです♪」「そ、そんな…。」
「どうですか?
解りました?」「えぇっと…。」
んんん〜?!
ゲーム?
ゲームに関係するのか??
でもゲームって言ったってどんなゲームなんだ…?
ゲームって一くくりに言ったって色々あるじゃないか!
んーとっ…。
⇒解った!⇒解らない…