「アーシェってさ、何か勇ましいよな。」
相変わらず唐突で女性の気持ちを全く考慮しない彼の言動にアーシェは深い溜息を吐く。
君に似合う物
ここはナルビナ城塞市街地。
アーシェは彼を無視して、この地・ナルビナに来るまでの戦闘で消費した道具の補充をする為に、モンスターから手に入れた宝を売って購入に勤しんでいた。
にも関わらず先程素っ頓狂な事をした彼は物珍しそうにバザーに出店している店を見物していた。
彼にとってラバナスタ以外の場所は何処も新鮮な世界だと言う事は理解出来るし、沢山の事に興味や関心を持ち見たり触れたりしたい…、色んな物を自分の知識や経験として吸収したい…、そんな気持ちもよく分かる。