確かにラバナスタ特有の軽装ではあったが、少しヴァンのイメージとは合わない服。
また何時ものふわりとしたプラチナゴールドの髪をストレートに近い髪型に変えて居た。
ヴァンには何時もの快活さは無く、静かにバッシュに答えた。
「………兄さんの代わりなんだ。」
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プラチナゴールドの髪がふわりと揺れる。
その髪を少し乱暴にくしゃりと撫でる。
突然の事で少し驚いたが、ヴァンは体育座りの体勢のまま顔だけ手の主の方に向ける。
相手を確認すると、僅かに笑った後ヴァンは再び前方に視線を戻した。
―――大丈夫か?
そんな言葉を素直に掛けてやる事が出来ればどんなに楽か。
そんな事を考えながらバルフレアはヴァンの髪から手を離し、彼が座って居る高台に背中を預けた。
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