● Coolness? C

そう言うとバルフレアはその災いの元であるヴァンの口の両端を手で思い切り引っ張る。

やめろょ〜!!、と抗議しながらバルフレアの手を引きはがそうともがくヴァン。

ヴァンの抵抗に当然バルフレアが負ける訳も無く、ヴァンはバルフレアに対して蹴りを入れる。


「った!
…お前なぁ。」


ヴァンの抵抗空しくバルフレアはより力を強く込めただけに終わる。

そんな様子をずっと見ていたバッシュはついに堪らず堂々と声を上げて笑いだした。

その様子を見てバルフレアは、おい、と短く声を掛ける。

むむむむむ〜〜、と煩く唸り続けるヴァンの声があってもバッシュはしっかりとバルフレアの声を聞き取ると彼の方を見る。

不機嫌そうな顔で見てくるバルフレアに対して、すまない、とバッシュは言うが先程のヴァンとバルフレアの会話を思い出してまた思わず笑ってしまう。


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