● Coolness? A

その冷やかな言葉を聞いて更にカチンと来たヴァンが『何処がだよ!?』と怒鳴ろうとした時、二人の元に微かな笑い声が届く。


「あっ!!
バッシュ今笑ったな?!」

「いや、すまない。」


少しムッとしていたヴァンだったが、申し訳なさそうに笑うバッシュを見て気持ちを無理矢理落ち着かせる。


「ほら、バッシュもそう思ったから笑ったんだよ。」


が、バルフレアの一言でそれは無駄に終わる。

手を休めるまでして嘲笑を込めた様な笑みをヴァンに向ける。

その様子を見て完全にキレたヴァンはヅカヅカとバルフレアの近くまで歩み寄り睨みを効かせながら言った。


「アンタの将来は絶対ハゲる。」


ぶっ、とバッシュが吹き出す音にバルフレアの短く上げた声が掻き消される。


「てめぇ…。」


バルフレアは凄みのある声で言ったが、ヴァンはバルフレアが面白い位に顔を歪める様を見て勢いよく続ける。


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